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【雷桜】

母の愛を知らずに育った、徳川将軍・秀斉の十七男、清水斉道(岡田将生)。

心の病にかかった斉道は、静養のため瀬田村へ向かうことに。

道中、瀬田山の中腹で、落雷に撃たれたイチョウの根元に桜が芽をつけた奇妙な巨木、雷桜の下で、斉道は雷(蒼井優)と呼ばれる自由奔放な娘と運命の出会いを果たす。

シネマトゥデイより。

心の病で突然倒れてしまう若殿の斉道と、天狗と呼ばれるほどの身体能力を持ち、桜の木に雷が落ちた日に産まれたという雷の恋物語。

あらすじとは違い、草原で雷に襲われた斉道は応戦しようとするが、持病のせいで倒れてしまう。

いきなりのことに驚いた雷が介抱すると、斉道は雷を抱きしめる。

なんか、この頃の蒼井優ってキレキャラなイメージが強いんですよね。【洋菓子店コアンドル】もそうでしたが、可愛いと思うけど、変な娘だよなって印象がついてます。

そんな事があり、天狗の正体が女性だとわかると、その女性は斉道の家臣である瀬田助次郎の妹で、幼い頃に誘拐された遊ではないかと思われるのでした。

また、雷の育ての親である田中理右衛門が斉道を殺そうとしたことで、雷も自分が遊であり、実は理右衛門に誘拐されたことを知ることに。

事情を告白した理右衛門は、遊を本来の家に帰すため、住んでいた山小屋を焼いて、姿を消してしまいます。

理由は異なりますが、母親の愛を知らずに育ってきたためか、斉道と瀬田家に戻った遊は徐々に惹かれていくという展開。

正直、映画を見ている限りでは、なんでこんなにあっさり惹かれあってるんだか、理解に苦しみます。

自分の置かれた状況や悩みを語るシーンはあるし、遊は理右衛門を除けば初めての好意だからと言えばそれまでですが、なんか安売りっぽい。

和製【ロミオとジュリエット】とうたっているような

身分違いの恋とは思えません。

ただ、映像は綺麗だし、俳優陣が熱演しているのは伝わってくるので、映画としては飽きずに観れると思います。

単純に恋愛ものとしてはチープだし、時代劇としては薄っぺらいので、映像を楽しむ作品な気がします。

個人的には祭で会うシーンは好きですけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(ネットじゃ酷評されてるけど、邦画でこのくらいの作品って普通に多いと思います。)

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【山桜】

江戸後期、不幸な結婚生活に耐える野江(田中麗奈)はある日、1本の山桜を見つける。

花に手を伸ばすと1人の武士(東山紀之)が現れるが、彼は野江が今の婚家に嫁ぐ前に縁談を申し込んできた相手、手塚弥一郎だった。

自分を気遣ってくれる人物の存在に勇気づけられる野江だったが、手塚は悪政をたくらむ藩の重臣を斬ってしまう。

シネマトゥデイより。

桜が印象的な作品を探すと、日本の場合、時代劇が多いんですよね。

もちろん、卒業式とか、出会いや別れがテーマの作品で、花が印象的な作品は少なくないんですが、桜ではなかったり、それほど印象に残らない作品の方が多いように感じます。

この作品は、田中麗奈演じる野江が愛があるわけでもないのに結婚せざるを得なかった状況で、東山紀之演じる手塚弥一郎の人柄に情を抱くという作品。

多分、言葉で伝わる以上にまったりしてます。春先の平日の午後なんてものじゃなく、眠くなる勢いです。

原作は時代小説の代表とも言える藤沢周平で、監督は『地下鉄(メトロ)に乗って』の篠原哲雄なんですが、さすがに短編小説を100分近くまで伸ばすのは無理があった気がします。

眠くなるほどつまらないとか、駄作とか言う気はまったくありません。むしろ、個人的には時間の流れが遅いけど、それなりに面白い作品じゃないかと。

ただ、やっぱり動きのある展開やスピーディーなアクション、わかりやすいLOVE展開に慣れている層には合わないんじゃないかと思うんですよね。

イメージ的には足し算の洋食に対して、引き算の和食なので、余韻や行間を楽しまなくてはいけない敷居の高さも感じるし。

弥一郎の剣術の達人振りや、嫁ぎ先での野江への扱いの酷さがあっさり描かれているので、ふたりの想いが観ている側には伝わりにくい。

作中の弥一郎の母のセリフじゃないですが、この作品を楽しむためには

最後まで観るという『回り道』が必要

なのかもしれません。

また、当時のジャニーズは歳をとった事務所タレントのためか、時代劇に食指を伸ばして批判されていましたが、東山に関しては【必殺!】シリーズを置いておけば、好印象ではないでしょうか?

投獄されて数ヶ月経っても綺麗なままなのはちょっといただけませんけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(桜の枝1本がすごい印象に残ります)

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【櫻の園-さくらのその-】

音楽学校を辞め名門女子校・櫻華学園に編入してきた結城桃(福田沙紀)。

ある日、旧校舎のあかずの間と呼ばれる教室で、偶然「櫻の園」の台本を発見。

かつて創立記念日の恒例となっていた「櫻の園」上演を復活させようと、桃と友人たちはこっそりけいこを始める。

しかし、それを知った教師たちに上演を反対され、桃たちも一度はあきらめるが……。

シネマトゥデイより。

1990年の【櫻の園】のリメイクかと思って借りてきましたが、全然変わってました。1990年度版は、どちらかというと演劇部の女の子たちの内面を描き出していたんですが、この作品では女性徒たちが『櫻の園』を公演に導く話になっています。

そのため、1990年版が公演前の2時間の話なのに対し、こちらはそれなりの期間の話になっています。

完全に別物になっているため、比較するのはどうかとも思いますが、1990年版の方が面白かったと思います。この作品がダメ映画だとは言いませんが、正直アイドル映画にシフトした感は否めません。

アイドル映画自体が悪いと言っているのではなく、前作が作品として評価されているものをアイドル作品に近い作りにしたことが失敗だと思います。

主役の福田沙紀や、AKB48の大島優子、はねゆり辺りは可愛いし、監督も安定した作品を作る中原俊なのに、ここまで評価できないのは脚本だったのかなとも思ってしまいます。

全体的に演技が下手という印象は無く、なんか出来合えのテレビドラマを映画に作り直しました的な展開や、心に残らない台詞回し。別な作品として発表していた方が良かったんじゃないかとすら。

実際、この作品が劇場公開された際は、150もの劇場で公開したにも関わらず、話題にもならず、約3週間で4000万円にもならなかったとか。これは各劇場の毎回の上映が1人、または2人での貸切と同レベルのようです。

正直、それがすべてだと思います。

オススメ度(10段階)……★★
(勧めるなら1990年度版を勧めます)

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【花のあと】

女でありながら男顔負けの剣術の腕を持つ以登(北川景子)は、一度だけ竹刀を交えた江口孫四郎(宮尾俊太郎)に一瞬にして恋心を抱く。

しかし、以登、孫四郎ともに決まったいいなずけがおり、以登はひそかな思いを断ち切って江戸に留学中のいいなずけの帰りを待ち続ける。

数か月後、藩命で江戸に向かった孫四郎が自ら命を絶ったという知らせが入る。

シネマトゥデイより。

藤沢周平の短編小説を映画化したという部分は、【山桜】と一緒。江戸時代の東北を舞台にした作品ですが、【山桜】に比べ、まだ現代人でも感情移入しやすいかもしれません。

北川景子演じる以登は、男顔負けの剣の達人なんですが、宮尾俊太郎演じる江口孫四郎と一度剣を交えただけで、恋心を抱いてしまう。

こういう実力者同士が惹かれあうって現実にもありますが、ちょっと面白い気がします。

しかし、お互いに許嫁がいるため、特に進展することもなく、時が過ぎていくんですが、孫四郎が江戸で自害してしまいます。

事の真相を自分の許嫁である片桐才助から聞き、孫四郎の仇を討つという話。

同じ藤沢周平の作品で、木村拓哉が主演だった【武士の一分】の女版のような印象を受けました。厳密には違いますけどね。

主演の北川景子の女性らしい立ち振る舞いと、剣を振るう時の凛々しい姿の両方が

美しく、見惚れます。

正直、実写版【セーラームーン】のセーラーマーズとか、【謎解きはディナーのあとで】のお嬢様のイメージが強いので、あんなに凛々しいとは思ってませんでした。

ただ、義憤にかられてとはいえ、許嫁がいるのによく他の男の仇討なんて出来るよなって思うんですが、許嫁の片桐才助の男前っぷりがかっこいい。

ぶっちゃけ、片桐才助を演じているのは甲本雅裕なので、外見的には決してかっこいい部類ではありません。

にもかかわらず、変に他の男の事を聞いてきたり、何かしようとしているのに、わかってます的な感じで見守ってる姿がかっこいい。

事が済んだ後、満開の桜のもとで花見している才助がする会話は、軽くウィットに富んでいて、許嫁にこんな風に言われたら、一番好きじゃなくても構わないとか思っちゃいそうです。

最後のナレーションで台無しなんですけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(クライマックスの仇討ちはちょっと無理があります。)

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【櫻の園(1990)】

桜の咲く季節。私立櫻華学園高校演劇部。

創立記念日恒例のチェーホフの“桜の園”上演のある朝、しっかり者の部長・由布子はいきなりパーマをかけてきた。

さらに、前日、部員の紀子がタバコを吸って補導されたというニュースに動揺する部員たち……。

allcinema ONLINEより。

実際は桜のシーンは少ないんですが、桜のイメージがものすごく強い作品。予告は本当に桜だらけです。

特筆すべきは

クオリティの高さ。

いまではティーンアイドルの原作ありの青春ものなんて、ほとんど原作とあってるかどうか以外、ハードルが高くないのが一般的。それこそ、かっこいいとか、かわいいとかの感想の方が多いと思います。

もちろん、そういう感想もありだとは思うんですが、それでは感想記事が一行で終わってしまうし、読んだ人には全然伝わらないでしょうしね。

舞台は毎年創立記念日に『桜の園』を演じている私立高校の部室。上演を控えた朝、生徒たちが少しずつ集まってくるんですが、部員のひとりである杉山が補導されたという話をし始めます。

しっかり者なはずの部長はパーマをかけてくるし、お嬢様学校の演劇部員たちは何かが変わっていくような雰囲気。

やがて、臨時の職員会議が始まり、『桜の園』の上演をやめるかどうかの話し合いがされていることが演劇部員たちの耳に入るんですが、自分たちには様子を見に行くことしか出来ないでいるのでした。

顧問の里美先生も、自分の恩師である坂口と言い争って涙している様子。

結局、上演が行われるのかどうかもわからないまま、もやもやした気分で待つ演劇部員たちの思いのたけを描いています。

いまでは高校が舞台の作品の場合、現役の高校生が演じる事も少なくないですが、当時はまだ現役からちょっと外れた人たちが演じることも多かった時代。

メインとなる中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代はそれぞれが19歳。1年くらい巻き戻された感覚でしょうね。

その中でもタバコで補導された杉山を演じているつみきみほの存在感は異常。素人目にもわかるレベルで、そこに『いる』というのがわかります。もちろん、奇抜な恰好で目立つとか、そういう意味じゃありません。

他の娘たちも、女子高生が女子高生を演じているだけなので、演技の上手い下手に関わらず、生々しい。雑談一つとっても、勝手に喋らせて、適当に選んで撮ったと言っても信じそうです。

日本の女子校というちょっと独特な空間が見事に作り出されているように感じます。

その中で思春期ならではの彼女たちの葛藤や苦悩、愛情について繊細に描かれているんですが、それが本当に細かい。監督の指示なのか、役者たちの演技なのかはわかりませんが、無言での視線ひとつにも意味を見出してしまいます。

特にクライマックス付近で部長の志水が好きな倉田に告白し、記念撮影をするんですが、そのシーンのふたりがカメラ目線から、清水が倉田を一瞬見て、目線を戻すと、今度は倉田が清水を見ます。

このシーン、なんど見ても凄いよなあって思います。なんか恋愛している時なんかで、つい相手の反応を見ちゃうけど、お互い見つめ合うわけじゃないっていうリアルさを感じるんですよね。

最近の映画だったら、ほぼ間違いなくシャッター切る瞬間にキスしちゃいそうです。それなしにお互いの愛情を感じます。

また、このシーンをさらに際立たせているのが杉山で、彼女は彼女で清水のことが好きなのにもかかわらず、その姿を見てしまいつつも、必死に堪えて応援するという姿が描かれています。

よくこの映画の感想で、彼女たち3人の『好き』は『LOVEではなく、LIKE』と表現されることが多いですが、個人的には逆だと思います。その上で『恋ではなく、愛』と付け加えたい。

個人的に恋って異性に対してするものだと思うんです。でも、愛は性別を選ばない。個人的に恋って性を感じさせる言葉だと思うんですよね。それこそ恋は下心、愛は真心じゃないですが。

もっとも、この映画で自分が一番好きなシーンは、清水が倉田の衣装合わせをしているシーン。ふたりきりで衣装を直しているんですが、観ている側はすでに清水が倉田を好きなことを知っています。

その上でかなり近い距離感で会話をし、糸を口で切るシーンなんて、ちょっとドキドキします。

会話の内容も、お互いを信じていないと出来ない告白で、演技なのにまるで長年付き合ってきた幼馴染のよう。つみきみほの存在感が強過ぎて話題に上がりにくいですが、この二人の実力ってかなり高いんだと思います。

他にも、下級生が上演を中止にしようとする教師たちが『来年があるから今年はいいだろう』という理由で中止しても構わないと思ってる話を聞き、「先輩たちには今年しかないし、自分たちには来年しかない。なのに、桜は毎年変わることなく咲くのが許せない」というようなことを主張するシーンとかも面白いシーンだと思います。

女子校全部がこんな雰囲気だと思わないですが、本当にうまく切り取られた凄い作品だと思うので、ぜひ観ていただきたい映画です。

福田沙紀主演のリメイクも決して酷い作品ではないですが、フィルム代も出ないような大コケ振りなので、間違えて観ないように注意していただきたい。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★★
(吉田秋生の漫画って同性の恋や愛を描くのが本当に上手いと思う。)

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