【X-MEN2】

プロフェッサーX率いる“X-MEN”は、人類抹殺計画を企てたマグニートー一味を倒し、マグニートーを牢獄に幽閉。人間との共存による平和が訪れるかに思われた。しかし、人類のミュータントに対する偏見や嫌悪はやがてX-MENたちにも向けられていく。そんな時、謎のミュータントによる大統領暗殺未遂事件が発生する。これにより、人類はミュータントの脅威に改めて恐れおののき、反ミュータント運動を加速させる結果となる。そして、その運動の先頭には、ミュータントへの生体実験を噂される元陸軍司令官で大富豪のストライカーがいた。

シネマトゥデイより。

SFアクションにみせかけて、かなり重いテーマが描かれていた前作と比べ、アクション重視の作品になっています。

よっぽど前作のアクションについて、評論家たちにされた低い評価が気になったんでしょうね。

しょっぱなからナイトクロウラーによるホワイトハウス襲撃というのも、そんなに言うならアクション見せてやるよといわんばかりの頑張り振り。

まあ、そこまでアクションシーンで頑張ったら、今度は戦隊もののような凡庸な作品と言われる始末。

どっちにしても責められる

ブライアン・シンガー監督はかわいそうですね。結局、続編の【X-MEN:ファイナル ディシジョン】は【スーパーマンリターンズ】の撮影に入ってしまったため、ここまでなんですけどね。

ちなみにこのホワイトハウスを襲撃したナイトクロウラーですが、アメコミ特有の敵味方が普通に入れ替わるという展開に慣れてないと違和感を感じるかも。

日本の漫画やアニメって基本的に敵として登場、倒されて仲間になったら再度敵対はしないというのがほとんど。憎まれ口は叩きますが、敵対して直接対決とかはないのが普通。

欧米、特にアメリカの作品って個人主義な社会のせいか、キャラクターの立場や目的によって、コロコロ敵味方が変わってしまうんですよね。

敵のはずのマグニートーと共闘したりもするし、必ずしもX-MENが絶対正義というわけでもないので、視点を変えるとマグニートー側を主人公にして、差別しようとする政治家たちと戦うストーリーにも出来ると思います。

本作では囚われのプロフェッサーと、セレブロという機械を使ってミュータントを皆殺しにしようとする科学者との対決。

本来ならその機械を止められるかが山場なんですが、なんか大味な感じ。あんまり緊迫感がありません。

全体的な感想も、前作と続編のつなぎ兼【ウルヴァリン: X-MEN ZERO】へのネタ振り、それぞれのキャラクターたちを細かく描写するための映画という印象を受けました。

単作でもそれなりに楽しめますが、前作と続編ありきな作品かも。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(SFアクションとしては合格点だと思います。)

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