【トランセンデンス】

人工知能PINNの開発研究に没頭するも、反テクノロジーを叫ぶ過激派グループRIFTに銃撃されて命を落としてしまった科学者ウィル(ジョニー・デップ)。

だが、妻エヴリン(レベッカ・ホール)の手によって彼の頭脳と意識は、死の間際にPINNへとアップロードされていた。

ウィルと融合したPINNは超高速の処理能力を見せ始め、軍事機密、金融、政治、個人情報など、ありとあらゆるデータを手に入れていくようになる。

やがて、その進化は人類の想像を超えるレベルにまで達してしまう。

シネマトゥデイより。

ジョニー・デップ演じるウィルが自我を持つAI『PINN』にアップロードされ、AI『ウィル』として復活するというストーリー。

しかし、妻のエヴリンがAI『ウィル』に頼まれるままにインターネットにつないだことで、AI『ウィル』は急速に成長。

人間には到達出来ていない領域にまで踏み込み、瀕死の人間を治療したり、物体を再生したりします。

作品中では凄いスピードで成長させているということでしたが、無機物も再生させてたので、もはや錬金術です。

なにしろ材料使って作るんじゃなく、復元されていくんですから、神と呼びたくもなります。

当然、理解不能なAI『ウィル』に対し、危機感を抱いた生前の友人たちは離れていき、反テクノロジーな過激派グループの行動も激化していくことに。

妻のエヴリンは盲信的にAIは『ウィル』だと信じて疑いませんが、周囲の人々はあれは『ウィル』じゃないと否定します。

実際見ていても、『ウィル』がAIになったのか、『PINN』が『ウィル』を装っているのか、判断がつきません。

間違いなく、エヴリンに執着しているんはわかるんですが、それすら

『ウィル』なのか、『PINN』なのかわからない

という気持ちの悪さ。

やがて、『ウィル』のそばにはエヴリンしかいなくなるんですが、『ウィル』の能力で得た資金である町を拠点にし、人々を端末化して操り始める始末。

もうここからはホラー映画のようですが、『ウィル』のパワーをダウンさせるため、RIFTたちと『ウィル』に脅威を感じた人たちが攻撃に出るんですが、端末となった人々がゾンビのような状態に。

普通なら死んでいるはずの傷を負っても回復して、襲撃側に迫ってくるんですが、自分の意志とは思えないので、本当に生きていると言っていいのか微妙です。

結局、ある事実を知らされたエヴリンも『ウィル』に疑問を抱くようになるんですが、世界が置かれた状況に対して緊迫感がないので、盛り上がりに欠けるんですよね。

予告編を見る限りだと興味を惹かれる作品なんですが、実際に映画を見てみると、SFの皮を被ったラブストーリーがダラダラと続くだけなので、期待はずれな展開にガッカリすると思います。

映画として考えたらそれなりの作品だとは思うですが、ここが凄いというところもないので、SF映画としては平凡としか言いようがない作品でした。

ラブストーリーとしては特殊な部類なので、なんとも言えませんけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★
(だから何? と言われてしまいそう。)

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