【図書館戦争 THE LAST MISSION】

年号が昭和から正化になってから33年、関東図書隊のタスクフォース所属の堂上篤(岡田准一)と笠原郁(榮倉奈々)は、日々理不尽な検閲から図書を守るため奮闘。

彼ら図書隊は、全てのメディアを取り締まりの対象とするメディア良化委員会と激しいつばぜり合いを展開していた。

読書と表現の自由を守るべく体を張る彼らを、予想外の戦闘が待ち受けていて……。

シネマトゥデイより。

国家による理不尽な検閲が施行されている世界で、本を守る図書隊と、検閲する側のメディア良化隊の戦いを描いた作品の続編。

今回のレビューは、ストーリー展開の都合上、ネタバレを含んでいます。

ストーリーは郁の同僚手塚の兄である慧によって、ある命題がつきつけられるという内容。

茨城県近代美術館で自由がテーマの展示会が開かれることになり、図書館法規要覧という図書館法を記した書籍の唯一の原本を貸し出すことに。

その受け取りの過程で、茨城県の図書館に図書館法規要覧を移転するんですが、そこにメディア良化隊がやってきて戦闘になるという流れ。

本作は、この作品の面白いところであり、無茶苦茶な部分でもある図書館隊とメディア良化隊の戦闘が多い。

何が無茶苦茶かって、敷地内に限って、時間制限があるとはいえ、日本人同士が銃で実弾を撃ち合うところ。

検閲から本を守るためとはいえ、どちらかが正義だったり、悪でもないのに、普通に銃で撃たれて怪我したり、死んでそうなのがいます。

現実の戦争にしても、善悪ではなく、価値観の違いやお互いの損得によって行われますが、そう認識してしまったら、それこそタイトル通りの図書館戦争です。

慧は検閲をなくすには、図書館は文科省の下に入ることで法務省傘下のメディア良化隊と同等の立場を得ればいいと考えていて、そのためには図書館防衛隊の解散が必要だと主張。

慧自身、図書館防衛隊にいた経歴を持ちながら、その目的のため、郁を罠にはめたり、メディア良化隊と手を組んで、図書館防衛隊をなくすように企みます。

もっとも、慧の言動は自分の利益のためではなく、現状の検閲が続けば、赤字覚悟で出版するような会社はなくなり、自分たちが生命をかけ、傷つきながら戦っているのに、ほとんどの国民は興味を持ちもしないことが起因。

そのような状況で生命をかけて戦うことがむなしくなり、無意味だと考えたんでしょうね。

実際、生命をかけるような仕事をしていて、それを無意味だと言われたら、自分はなんのために働いているんだろうと思ってしまいそうです。

そう考えると、言論は自由だけど誰かが戦わされる世界と、言論はある程度検閲されるけど生活には影響の少ない世界ではどちらがいいのだろうという話になってしまうんですよね。

ただ、結局のところ、どちらの世界も国民が無関心な時点で、

戦わされる当事者以外にはどちらでもいい世界

でしかないんでしょうけど。

また、前作で自分の王子様が常上だと知った郁の恋模様が進展するんですが、そのやりとりがちょっと面白い。特に岡田准一演ずる常上の唐変木ながら、頑張ってる姿が可愛いです。

ちなみにちょっとしたキーアイテム的に出てくる図書館防衛隊のシンボルにもなっているカミツレ。聞き慣れないかもしれませんが、カモミールのことです。

つまり、作中で郁がカミツレのお茶と言ってるのは、単にカモミールティーなんじゃないかと思ったり。

本作はほとんど茨城での戦いなので、アクション好きならそれなりに楽しめそうですが、図書館戦争のドラマパートが好きな人にはつまらないかも。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(敷地外で発砲してた奴らの件は後日譚を描写して欲しかったけど、ラストなら必要ないのかな。)

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