母娘二人暮らしのあかり(仲里依紗)は、母の和子(安田成美)が薬学者として研究を続けている大学に見事合格する。そんな折り、突然母が交通事故に遭い、意識不明の昏睡状態に陥ってしまう。あかりが病院を訪ねると、一瞬意識を取り戻した母は、1972年に戻ってある人との約束を果たすのだとうわ言のように繰り返すばかりで………。
シネマトゥデイより。
原田知世の映画主演デビューでもあった大林宣彦監督の1983年作品【時をかける少女】のリメイク。
主演は【ハチワンダイバー】ではメイド姿の棋士、【ヤンキー君とメガネちゃん】では普通の学生生活を送ろうと頑張る元不良、【ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲】では『レディ・ガガ』を思わせるようなメイクのゼブラクイーンを演じた仲里依紗。
役の幅が広い女優な上、映りによって美女にもブスにも見えるので、人によって印象がかなり違うかも。
トーク番組に出てる姿を見る限りでは普通に可愛いので、実際に見ると可愛いんでしょう。
ただ、しゃべり方が力の入り過ぎた独特な感じなので、癒し系にはなれないでしょうね。
アニメ版でも主役を演じているんですが、実は【サマーウォーズ】にも38歳の主婦を演じていたりも。
オリジナル、アニメ版では能力を使った短期間のタイムリープでしたが、リメイク版は薬を使ったタイムリープ。
しかも、行き帰りの2本のみ。かなりリスキーです。
予告で文字の上走ってるのはクライマックスかと思っていたんですが、あれが実はタイムリープ中のシーンだったり。
よくあるクライマックスのガラスの階段とかを乗り越える試練みたいなものかと思ったんですけどね。
作品としては、リメイクじゃなかったとしてもかなり出来が良い作品。後の会話や出来事に実は伏線があって、
過去と未来はつながってる
と感じさせます。タイムパラドックスは無視ですが。
そういう部分もきっちりしていて、本当によく出来た作品なんですが、オリジナルが名作と言われていることが不遇の作品でもあります。
オリジナルに対して遜色がない作品だと思いますが、オリジナルが20年以上前の作品で『当時にしては名作』という『名作フィルター』がかかってしまうため、美化されてしまうので。
まあ、ラストはもうちょっとわかりやすくした方が良かった気もしますが。余韻を味わうようなラストなのに、あんまり余韻を感じなかったし。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(どうせ続編っぽくするなら、母親は安田成美でなく、原田知世にして欲しかった)
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