21世紀、地球では猛烈な人口増加が起き、人類は火星への移住を計画する。
まずはコケと古来から地球に生息するある生物を火星へと送り込み、地球化への道を探る。
500年後、移住計画の最終段階としてその生物の駆除のため火星に15人の隊員が派遣されるが、小町小吉(伊藤英明)以外は高額の報酬が目当てで……。
シネマトゥデイより。
【このマンガがすごい!】の男性部門1位に輝いたこともある青年コミックを実写映画化した作品。
公開当時、【超映画批評】で100点中5点を叩き出し、【超映画批評】の著者である前田有一のツイートも話題になりました。
観てない人たちにまでゴミ映画呼ばわりされた作品なんですが、ある条件下のもとならそこまで酷くないかなと思います。
その条件は『原作を読んでいるけど、こだわりはない』、『子供向け特撮が好き』。
この2つに当てはまらないと、楽しめないと思います。
『子供向け特撮が好き』というのは言うまでもなく、最近のMARVEL作品に慣れていると、苦笑いするレベルの映像。
原作通りに映像化するのが難しいのか、豪華なキャストに資金を使い過ぎて、そちらに資金が回らなかったのか、別の理由なのかはわかりません。
ただ、映像化するのが難しいという点については、雨宮慶太作品はすごいことを考えると技術的な問題ではない気がします。
キャラクターデザインがかなりダサく改悪されていて、特に変態は原作からかけ離れていて、何これレベル。。
とはいえ、
子供向け特撮だったらこれくらいがちょうどいいんじゃないか
とも思います。
ですが、致命的なのは『原作を読んでいるけど、こだわりはない』という部分。
原作では乗組員がいろんな国から派遣されていて、それがストーリー展開に影響を与えます。
原作では次のグループが再来するんですが、そこでは完全に代理戦争化するほどなんですけどね。
また、原作では活躍するか、死ぬかする前にキャラクターの掘り下げが描かれるんですが、その辺りもかなり適当な感じ。
小栗旬演じる本田博士のキャラクターがすごく寒くなっているあたりも、三池崇史の悪い部分が出ていました。
三池崇史って原作を改変すると、変なパロディみたいになるので向いてないような気がします。
他にもわけのわからない改変や省略を行っているため、原作を読んでいないと意味がわかりません。
かと言って、原作を読んで面白いと思った場合、映画がかなり酷い出来に感じると思うので、こだわりがあると耐えられないでしょう。
キャストに関しても、伊藤英明と小池栄子のファンくらいしか満足できないかも。
そう考えると、SFアクションファンより、子供向け特撮好き向けの作品ですね。
オススメ度(10段階)……★★★
(ターゲットにする層と、実際の作品のミスマッチが爆死の原因。)
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