“審判の日”から10年後の2018年。人類軍の指導者となり、機械軍と戦うことを幼いころから運命づけられてきたジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)。今や30代となった彼は、人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻が開始されようとする中、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。
シネマトゥデイより。
続編というより、同じテーマを使ったオムニバスとか、スピンオフのような印象が強い作品。
【サラ・コナー・クロニクルズ】とはパラレル設定。【ターミネーター3】はなかったことになっているので、ホラーやサスペンスに多い名前だけ一緒にしました的な別作品のよう。
未来の話なので、タイムスリップもなくなっていて、『審判の日』も起きてしまっています。
しかも、過去の作品のネタを詰め込み過ぎているため、わけがわかりません。毎回約10年経っているのに、技術の進歩が謎進行。
『審判の日』から10年後、巨大ターミネーターや、バイク型のモトターミネーターレベルなのに、11年後にはタイムマシン、14年後には液体金属型ですよ。
『審判の日』からたった20年程度でタイムマシン。とても核戦争が起きて、機械が支配しているとは思えないスピードです。
そして、スルーされてますが、『ターミネーター』の燃料って核なので、爆発はしませんが、運が悪いと放射能まき散らすんですよね。
思いっきり溶鉱炉で溶けてますが、コナー親子を救いに来て、放射能浴びせてそうで溜りません。
また、本作ではジョン・コナーが完全にマッチョなおっさん化。新キャラのマーカス・ライトともども戦争アクションに出てきそうな雰囲気です。
いままでが貧弱だっただけに不自然過ぎる。むしろ、いまやプロレスラーです。いっそWWEあたりで戦っていただきたい。
逆にカイルはワイルドな感じだったのが、11年前はずいぶんスリムだし。同じ役者とか、そっくりとまでは言いませんが、せめて系統は揃えて欲しいものです。
実際問題、同じ世界観で描いたSF映画としては面白いですが、ターミネーターの続編として考えると、【ターミネーター3】同様蛇足な作品。
アメリカ同様【ターミネーター4】ではなく、【Terminator Salvation】のままにしておけば良かったのに。もっとも、タイトル通りには【ターミネーター】という作品を
『救済』出来てません
けどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(ターミネーター5も制作予定)
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