コンピュータ“スカイネット”が支配する未来社会から送り込まれたT-1000の襲撃を、T-800の身を挺した活躍で乗り切ったジョン・コナー。それから10年、“審判の日”は回避されたかに思われ、彼は新たな人生の目的を見つけようと放浪の旅を続けていた。そんなある日、突如として新たな刺客“T-X”が送り込まれてくる。女性のボディを有しT-1000をはるかに上回る性能を持つT-Xは、“リスト”にある人間たちを次々に抹殺し始めた。再びマシーンとの戦いに身を投じるジョン。そんな時、彼の前にあのT-800と同じ形状のターミネーターが姿を現わした…。
allcinema ONLINEより。
Yahoo!作品解説で、映画評論家の清水節と、eiga.comで真逆な評価がされている『ターミネーター』史上の闇歴史となった作品。
前2作はジェームズ・キャメロンの作品という印象が強く、キャメロン本人も2作で完結と言っていて、作りたかったのはアーノルド・シュワルツェネッガーと権利を持っている人たちだけという状況。
実際、キャメロンは納得せずに離脱しているし、サラ役のリンダ・ハミルトンも「この脚本にはドラマがない」と降板。エドワード・ファーロングに関しては、自らのドラッグ問題で降板ですが、彼が演じたジョン・コナーが最初新たな目的が見出せず、ドラッグ漬けという設定はどうなのかと。
ちなみにジョン・コナーは何故か3歳年齢が上がっています。年齢詐称がバレたんですかね?
結局、3作全部に出ているのはシュワルツェネッガーと、アール・ボーエンのみ。同一人物なのは、アール・ボーエン演じるドクター・シルバーマンだけ。『ターミネーター』は別個体だし、本作品では形式番号も『T-800』から『T-850』になってます。
ストーリーのつながりも否定され、前2作とは無理やりつなげていますが、ドラマシリーズの【サラ・コナー・クロニクルズ】が作られた際に「【ターミネーター3】はパラレル」と言われています。
もっとも、その【サラ・コナー・クロニクルズ】自体が打ち切りで、【T4】の際にパラレルと言われるブーメランなわけですが。
まあ、根本的にラストがまずいので、批判されてもしょうがないんですけどね。
それはそうと、この3作品のシリーズ。仮に全部同じ世界と考えると変な話な気がします。
『ターミネーター』による親殺しのパラドックスは置いておいたとして、1作目、2作目と暗殺を防いでいますが、未来の問題がどんどん悪化しています。
『審判の日』に起こる出来事がだんだん大きくなっているし、『ターミネーター』もさらに進化。一応、『審判の日』は回避不能で延期されているだけという設定がありますが、延期はさせたけど、技術は向上というおかしな状況。
暗殺を防ぐと状況が悪化を繰り返すと、最終的には
核戦争を防ぐのに、コロニー落としました
とかなりそうです。
まあ、そうは言っても、CG過渡期の作品なので、必要以上に多用されているため、アクションシーンはかなり派手。
何も考えずにただのアクション映画として観れば、結構楽しめます。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(単作として観れば、決して酷い作品ではない)
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コメント
確かにキャメロンがキレイにおさめた
2本のストーリーをぶち壊す展開には
唖然としましたが、それでもこの
悲劇的な終わり方はハリウッドらしくなくて
好きですね。
ただ、急にオッサン化したジョン・コナーが
どうしても受け付けられませんww
>たいむぽっかんさん
コメントありがとうございます。
悲劇的な終わりは嫌いじゃないですが、
ちょっとミスト的な嫌なモヤモヤが
残るので、シリーズものとしては厳しいかも。
単作だったら、全然いいんですけどね。
ジョン、周囲に比べておっさんになり過ぎw
私も自身のブログで何度も語っていますが、
本当になんで3を作っちゃったのさ!!といつ、何度考えても怒り爆発ですよ~。
たしかにシュワちゃんの大ファンなので、またターミネーター姿のシュワちゃん観れるのはうれしいですが、あの3は、2の良さをぶち壊しですよ~!!キャメロン同様納得いきません!!(笑)
>jeanpaul-cinemaさん
こめんとありがとうございます。
本人たちには記念でも、作ってほしくない
続編ってありますよね。ゴーストバスターズ3も
ビル・マーレイが嫌がってるんだとか。