通常の捜査では解決できない特殊な事件を専門に扱う「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称「未詳(ミショウ)」の特別捜査官、当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)。型破りなためケンカの絶えない彼らのもとに、海上のクルーザーから大量のミイラ死体が発見されたという知らせが届く。やがて、それは国家を揺るがす大事件へと発展していく。
シネマトゥデイより。
起承転結の転で、ここから劇場公開です。もはや、これは刑事ドラマなのかという疑問を持つくらい
完全にスペックによるバトルもの
です。
瀬文と野々村係長に関しては、いまだに普通の人間がスペックを持つ人間に、スペックに頼らず対抗してくれてますけどね。
でも、相手が炎を使ったり、冷気を使ったり、変な触手をとんでもない距離から操ったりされちゃ、たまったもんじゃありません。
もう何でもアリかと。
そういう意味では確かに転機を迎えているので、転ではあるんですが、期待していたものと違うという人も少なくないかもしれません。
今回は未詳、体制に反旗を翻すことを明確にしたニノマエたちスペックホルダー、津田のオリジナルである宗家率いる『津田』たち、人間の脅威であるスペックホルダーたちを抹殺しようとする御前会議、それぞれが自らの思惑で戦いを繰り広げます。
過去の作品でも凄惨な殺し合いは発生していましたが、その性質はどちらかと言うと強者による弱者の一方的な抹殺でした。ですが、この作品では虐殺していた人物が別の人物に殺されたりと、完全な削り合いです。
おかげで人物も入れ替わりまくり、これまでのシリーズに登場した人物は未詳以外ほとんど死亡、認識出来るのは栗山千明演じる青池里子くらい。
青池も瀬文の元恋人で、娘をさらわれたりしなければ、死んでたかも。
また、この作品から物語の核心に迫っているせいか、専門用語や造語がとびかってます。スペックホルダーを抹殺する計画『シンプルプラン』や、『ファティマ』等のキリスト教関連、『ソロモンの鍵』等の魔術関連の単語とかよく出てきます。
あと、ドラマの頃からツッコまれてたJOJOネタ関連も、吹っ切れたのか、表に出してきています。
ラストでは白い青年と一緒にいて、白い服を身にまとった青池の娘の潤なんて、「時は動き出す」とか言っちゃうし。
この白いふたりが結でのキーパーソンになります。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(死んだからって舞台から退場するとは限らないのが【SPEC】なんですよね)
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