今回、基本的にネタバレです。
いよいよ、【ケイゾク・サーガ】である【SPEC】シリーズの完結編。爻というのは、後編の後だけでなく、〆、つまり終わりも意味しています。
漸の篇で『シンプルプラン』の正体が判明し、『プロフェッサーJ』たちに殺意を憶える当麻はスペックを使ってしまい、八咫烏へと姿を変える。
そして、国際会議を壊滅させ、『ミライ』たちのいるビルの屋上へと。
『ミライ』、『潤』、『プロフェッサーJ』と対峙と対峙した当麻が過去に亡くなったスペックホルダーたちを呼び出すと、呼ばれていない者も含めて当麻を助けに現われます。
先人類を名乗る『ミライ』と、スペックホルダーでありながら、人類側に立つ当麻は言葉でやりあいますが、そこは完全に平行線。
先人類である『ミライ』たちにとっては、蟻である人類は先人類が退化したものであり、ガイアにとっては邪魔な物。ハネ蟻であるスペックホルダーたちも、自然発生した変種もいるものの、自分たちが力を与えたに過ぎない下級種と思っています。
当麻にしてみれば、スペックホルダーは人間の可能性だという野々村係長や、瀬文の言葉を信じたい。それ以上に生命を簡単に消してしまう『セカイ』が許せないんでしょうけど。
結局、次々と仲間を消されながらも戦い、なんとか勝利したかのように見えた当麻に再び『セカイ』が襲いかかります。
そこへ吹き飛ばされていた瀬文が戻ってくるんですが、【天】同様、決断を迫られることに。
むしろ、今回の見どころはそこしかありません。そのシーン以外がつまらないわけではないですが、そのシーンのためだけに【SPEC】という作品があったくらいの印象です。
多分、最大の酷評部分であるエンディングロールからラストのくだりに関しては、酷評してる人のほとんどが意味がわからないんだと思います。
もっとも、どういう事なのかわかった上でも絶賛は出来ないですけどね。絆は感じるけど。
ラストには【ケイゾク】ファンへのサービスがあるんですが、【ケイゾク】を知らない人にはいきなり過ぎて、何のことだかわからないでしょうね。
オススメ度(10段階)……★★★
(【漸の篇】まで観ちゃった人向け)
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