2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。
ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。
その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。
これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。
シネマトゥデイより。
ネットゲームの世界で、システムの創設者が隠した3本の鍵を手に入れた者がシステムと財産を相続すると発表。
参加者たちだけでなく、業界2位の運営が人海戦術で参戦してくるというストーリー。
日本のアニメや漫画、ライトノベルでは割と定番化した内容ですが、ここまで現在のCG等の映像技術で作られると、これはこれで良いですね。
原作はアーネスト・クラインの【ゲームウォーズ】という小説で、監督はスピルバーグ。
元々、原作自体がパロディというか、オマージュが多く、原作通りだと権利関係の許諾が大変だった様子。
序盤でレースゲームがあるんですが、いきなりプレイヤーのひとりが乗っているバイクが【AKIRA】の金田バイクや【ジュラシック・パーク】のティラノサウルス、【キングコング】からキングコングまで。
昔あった権利関係無視して勝手に作られたゲームのようです。
さすがSFコメディ【ファンボーイズ】の脚本だっただけあります。
完全に
好きで書いてるオタク作品
です。
日本風に説明すると、商業作家が好きで書いた二次創作の同人誌を公式が許諾の交渉をしてくれて、有名な映画監督が映画にしてくれたってことですからね。
もちろん、権利ものも序盤のレースだけでなく、2つ目の鍵のクエストなんて【シャイニング】のホテルに行かされちゃうし、3つ目が最終決戦になるんですが、権利者の嵐です。
2つ目のクエストは、原作だと【ブレードランナー】みたいですが、【ブレードランナー2049】の製作期間と被るため、許諾が下りなかったようです。
ただ、【シャイニング】の続編の【ドクター・スリープ】とは被らなかったんですかね?
最後のクエストも前述の通り、権利ものの嵐で、本作品の制作に加わっているワーナーのアイアンジャイアントはともかく、ガンダムとかよく権利交渉したなと思います。
そんな状態なので、事前情報なしでも楽しめますが、いろんな作品を知っていると、あちこちにいろんなものが登場するのでより面白いかも。
視聴後でもその作品を見たら、「あ、これ」ってなるから面白いですけどね。
ただ、【シャイニング】だけは映画版だけ先に見た方がいいかもしれません。
2つ目のクエストのくだりは【シャイニング】を知らないと、意味が分からないと思います。
アニメや特撮ネタ多いけど、割と万人受けしそうな作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(創設者のハリデーの友人だったオグデンがサイモン・ペグなんですが、誰コレ感)
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