西暦2029年。惑星間の偵察を行っていたスペースステーション、オベロン号に乗る宇宙飛行士レオ。ポッドでの偵察行動の際、謎の惑星に墜落。なんとか脱出したレオだったが、彼はそこで猿に人間が支配されている光景を目のあたりにするのだった……。
allcinema ONLINEより。
ティム・バートンによるリ・イマジネーション作品。ネット上では評価が低いですが、個人的には面白かったです。
ストーリー自体は基本オリジナルと激しく変わるわけではないし、見栄えも向上していて、充分な出来だと思うんですけどね。原作が同じ作品をいまの技術で撮ると、こうなるっていうわかりやすい見本とも言えるし。
この辺は【ダイヤルM】のように状況の方が変わって、電話が携帯電話にみたいなものとは違うので、比較しやすいかも。
賛否が分かれる『猿』たちのメイクがCGになったことは、個人的にはその部分に関してはオリジナルの方が良かったような気がします。
質が高いとか、低いとかそういう問題ではなく、リアル過ぎて気持ちが悪い。よくロボットが人間に似過ぎると嫌悪感を抱くという『不気味の谷』という現象に似ている感じ。
確かにリアルにはなっているんですが、特撮ヒーローものの怪人がリアルだったら嫌だなっていうのと一緒で、わざとリアルじゃなくしてくれた方が安心して観れそう。
大人の自分でもそう感じるということは、
子供が観たらトラウマ
になるんじゃないかと不安になります。技術の進歩は大事ですが、あんまりやり過ぎると、かえって引いてしまうのかも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(安定的な面白さと、ちょっと難しい単語の差し引き)
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コメント
ティム・バートン版の猿の惑星、公開当時も既に20年近く経った今も評価はいま一つ(つーか評判悪い)ですが、
個人的には、所謂「創世記(ジェネシス)」よりずっとマシだし面白かったです。
ぶっちゃけ、創世記(ジェネシス)は、ストーリーも過去の焼き直しだし、
そのくせオチは詰めが甘いし(というか中途半端に人間を擁護してるし)、
映像の進歩以外は見るべきポイントが見当たらないと思います。
そもそも、「オリジナル版の前日譚である」という設定自体、
「新しい話はつくれませーん」と、作り手がストーリー作りを放棄しているようにしか感じられませんでした。
ティム・バートン版は、「猿の惑星」という極めて限られたモチーフを使いつつ、
見る前から誰もが結末を予想できる中、どんでん返しをどう展開するのだろうという予想を
いい意味で裏切って「そう来たか!」と思わせる結末に持って行ったのは大したもんだと思います。
さすが原作(映画ではなく小説)も考慮して再構成しただけはあると感心しました。
もっと評価されるべき映画だと思うんだけどなー。非常に残念です。
コメントありがとうございます。
オリジナル映画の方も面白いですよね。
特に1作目は当時を考慮すれば衝撃的なオチですし、もっと評価されていい映画だと思います。
昨今の映画ビジネスが置かれている状況を考えると、たえさんが書かれているような状況になっていくのもしょうがないんだろうなとも思ってますが。