2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。それは世界各国の都市を次々と破壊して回り、瞬く間に人類は破滅寸前へと追い込まれてしまう。人類は一致団結して科学や軍事のテクノロジーを結集し、生命体に対抗可能な人型巨大兵器イェーガーの開発に成功する。パイロットとして選ばれた精鋭たちはイェーガーに乗り込んで生命体に立ち向かっていくが、その底知れぬパワーに苦戦を強いられていく。
シネマトゥデイより。
意外な事に日本発信のカルチャー『怪獣』映画をアメリカの技術で制作した作品。
いかにもアメリカらしい
スーパーロボットがカイジュウと戦うだけ
というなんとも大ざっぱな作品ですが、それがかえって面白い。
最近ありがちな深いテーマを扱っている風な難解なストーリーや、お涙頂戴的な感動作ではなく、むしろ才能と技術と資金の無駄遣いと言っていいくらいのB級振り。
元々低予算だからこそのB級という呼び名ですが、どう考えても製作費高そうです。1作目なので主人公を演じているチャーリー・ハナムのギャラも高額ではなさそうだし。続編出来たらわかりませんが。
日本からも菊地凜子と芦田愛菜が出演。菊地がモリというヒロインで、二人乗りロボットのもう一人のパイロット役。芦田がその子供時代を演じています。
ただ、吹き替えが何故に林原めぐみなのか、いまだによくわかりません。正直、本人で問題ないと思うんですが。カイジュウ映画ということで、アニメファンを取り込もうということなんでしょうか?
各国のパイロットが登場するロボットは、一人だと負荷が強過ぎるため、二人乗りになっているんですが、その光景が【新世紀エヴァンゲリオン】で主人公のシンジとアスカがシンクロして、使徒を倒すシーンを彷彿とさせるし。有名なシーンなので、パチンコの演出にも使われてます。
正直言って、カルトなSFファンにとってはストーリーのないどうしようもない映画ですが、ロボットで巨大化した怪人を倒す戦隊ものが定着している上、巨大な怪獣と戦う作品が多数ある日本では馴染みやすいはず。
欧米ではオタクでない女性がそういった作品を知っていることは稀ですが、日本の場合は女性でも詳しくなくても聞いたことくらいありますし。
そういった土壌があるおかげではあるんでしょうが、ここまでロボットとカイジュウを戦わせるためだけにストーリーがあるという戦車を撃ってみたいから戦争を起こす的な内容で、ここまでヒットするのはそうそうないと思います。
もっとも、イェーガーと呼ばれるロボットがまともに登場するのは、アメリカ、中国、ロシアのみ。日本がないのが残念です。一応、ちょっとだけは出てるんですけどね。
しかも、中国とロシアのイェーガーはちょっと扱いが酷い。ロシア製は他国と違って脱出システムがなく、勝たなければ死ぬしかないらしいし、中国製は武器が微妙。
『雷雲旋風拳』という戦隊ものにありそうな名前の必殺技で、腕が3本に増え、それぞれに回転のこぎりが。イェーガーはコストが問題になっているのにそれはないだろうと。
せめて中国らしく棍とか、トンファーとかにして、中国拳法でも使わせてやれよと思うわけです。どう見てもかませです。
そんなどうでもいいツッコミを入れたくなる映画ですが、なんだかんだ言って面白いので、難解な作品じゃないとという人たちにはぜひ観ていただきたい。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(劇場とか、大きい画面で観た方が面白そう)
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コメント
あけましておめでとうございます!今年もどうかよろしくお願いします★
で、この映画は映画館で見たのですが劇場向きの作品って感じがしました。内容はないですがエンタメ溢れる作品に仕上がったと思います!3Dで観たらもっと違う見方になるかもしれませんよねぇ。
あけましておめでとうございます。
色々と大変だったみたいですが、これからも
頑張ってください。
やっぱり劇場の方が面白そうな作品ですよね。