【インセプション】

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。

シネマトゥデイより。

オープニングのディカプリオ演じるコブと話す爺さんがしばらく渡辺謙演じるサイトウだと気づかず、ビックリしましたが、さらにそこから本編に入ると若い二人が……。

しばらく設定を把握出来ず、説明されていく様を傍観。多分、サイトウに気づいた人の中にはここで混乱した人もいるかと思う展開。

タイムパラドックス系の作品なのかと勘違いさせられます。

もっとも、新しく仲間にする少女に説明することで視聴者にも説明してくれるので、それは少しずつ解消されていきますけどね。

ただ、このアリアドネーという少女、天才過ぎて飲み込みが良いので、すぐに自分のものにした上、応用までしてしまえます。

で、このアイデアを盗んだり、植えつけたりする行為ですが、超能力の類ではなく、機械をつないで夢を共有するというもので、盗むのに対して、植えつけるのは難しいらしい。

そのアイデアの盗み方なんですが、人によっては納得しづらい設定。ここでも評価が2分される様子。個人的にはアイデアを盗んで自分のものにしようというなら相手が覚えていては意味がないと思うんですが、書類に書かれたアイデアを見るだけなので、相手もアイデアは覚えているとしか思えません。

それに対して、タイトルの『インセプション(アイデアを植えつける)』は、夢の中で相手に影響を与えることで現実の相手の考え方を変化させるというもの。

夢の中のことなので、なかなか定着出来ず、深層心理に潜るため、夢の中で夢を見て、さらにその中で夢をという方法をとる必要があるんだとか。

ここでまた評価の分かれ目が。現実と夢、夢とその中の夢で時間の流れが違い、しかもそれが同時進行するため、視聴者によっては把握しきれません。

特にクライマックスはコロコロとシーンが切り替わり、状況も激しく変化するのでながら見だとすぐに置いてけぼりをくらうでしょう。

また、細かく練られたようでいて実は設定矛盾が多いため、娯楽作品が好きな人には難解過ぎ、難解な設定が好きな人には納得がいかないという

ターゲット層にズレが

生じてしまっています。評価が分かれるのはそこが最大の原因でしょうね。

とはいえ、観ている間は気にならないので、本当に面白いです。単に感想を書こうとすると、観る側を選ぶ作品のため、手放しで勧めるか、気になっちゃったことを書くしかなくなるんですよね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(単なる娯楽映画として観た場合のオススメ度)

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