富裕層によって支配され、パネムという名の独裁国家と化したアメリカ。そこで民衆の絶大な支持と人気を集めているのが、各地区から選出された12歳から18歳までの男女が森の中で殺し合い、生き残った者に巨額の賞金が渡されるという殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」だった。まだ幼い妹がプレイヤーに選ばれてしまったカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、彼女の代わりにゲームに出場することを決意。家族を養うための狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、強豪プレイヤーを打ち倒していくが……。
シネマトゥデイより。
よく【バトル・ロワイアル】と比較される作品ですが、似て非なる作品【ハンガーゲーム】。
3部作らしいので、完全な評価は難しいのですが、現時点では惜しい作品としか言いようがありません。
大筋は富裕層が支配している地域があって、過去に反乱を起こした周辺の12地区が服従の証として各地区から2人ずつのプレイヤーを差し出して戦わせるという話。
世界観もかなり現在のアメリカとは変わっていて、どうやら各地区に住んでいる人間は、配給を受けると『ハンガーゲーム』の参加者を決める抽選の際に確率があがるようになっているようです。
特にナンバーが後半の地域は貧困が激しいようで、コッペパンがごちそうレベルなご様子。
ただ、そんな富裕層の残酷な遊びに参加するものにはメリットがあり、参加前の訓練期間中は豪華な食事や快適な生活を送れます。
また、優勝すれば莫大な賞金がもらえるという特典も。
なので、自信があれば自分で志願するっていう手もなくはないと思うんですよね。
そういった状況説明、登場人物の描写が続く
前半は結構面白い。
にも関わらず、ゲームが始まった途端、そうでもなくなっちゃうんですよね。
まず、ゲームの始め方に問題があって、スタート地点が近いのに同時スタート。おかげで半分くらいのプレイヤーが開始直後に脱落します。
せめて見どころがあって殺されるなら報われますが、ファンタジー映画の戦争シーンのように、特に見どころなく死にます。
【バトル・ロワイアル】のように時間差スタートか、まずはお互いが見えないところからスタートしないと、そうなるのが当たり前なんですけどね。
結局、主人公カットニスは個人で行動し、徒党を組んで行動している第2地区のケイトー率いる集団と敵対するハメになるんですが、ケイトーたちが間抜け過ぎてハラハラしない。
最年少の少女ルーや、同地区から出場しているピータと助け合いながら、勝ち残っていくカットニス。ちょっと主人公補正がきついです。
しかも、途中でルールが変わったり、介入があったりもするんですよね。内容によっては各地区で暴動が起こるリスクがあるのにね。
観終わっても、やっぱり戦い方にもうちょっと個性が欲しかった印象。主人公は弓、ピータはカモフラージュによる風景との同化があるけど、他のプレイヤーはほとんど普通の兵士。
ルーだけちょっと特殊なキャラクターなので、個性があったけど。
状況の描写が面白く、アクションがつまらないという不思議なアクション映画でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ピータの変装はちょっと怖い。)
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