天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、
地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。
ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。
シネマトゥデイより。
ビーチから逃げようとする人々が凍り付く予告編が印象的だった作品。
てっきり、無理やり機構操作してきたツケを払わされるSFパニックものとか、機械が反逆したSFなのかと思っていたら、
予想外のSFサスペンス
でした。
環境破壊が進み、宇宙ステーションICSSを中心とした気象をコントロールする衛星群で、ダッチボーイと名付けられたネットワークによって難を逃れた世界。
現在はアメリカが主導権を握っているが、2年の期限が来るため。管理を国連に移すことになっていた。
そのタイミングでアフガニスタンが村民ごと凍結し、その原因として衛星の不具合が疑われる。
責任を逃れたいアメリカは隠ぺいしようとするが、システムの総責任者のマックスの抗議により、調査のため、ICSSにひとり送ることに。
そして、国務長官のデッカムの提案でマックスの兄であるジェイクがステーションに向かう任務を与えられる。
しかし、ジェイクは3年前、上司の承認なしに災害を防いだ件で査問会にかけられた際、議長を罵倒してシステム総責任者の座を更迭されたマックスの兄。
ジェラルド・バトラー演じるジェイクが宇宙ステーションに着き、調査を始めるんですが、アフガニスタンを管轄する衛星のハードディスクをコピーしたエンジニアが死亡。
香港でも起きた異常気象のデータを調べようとするも、事故が起きてデータが失われていた。
別ルートからアフガニスタンのデータを入手しようとして、事故によって死にかけるジェイク。
スパイがいることを疑い、データを入手したことを隠してデータを調べると、ウイルスが発見される。
しかし、システムからウイルスを除去するにはシステムの再起動が必要で、その再起動にはアメリカ大統領の生体認証が必要だった。
ジェイクは無事システムを復旧し、地球を襲う大災害ジオストームを防ぐことが出来るのかという展開。
基本的にジェイクが宇宙ステーションで調査、マックスが地球でサポートという感じで話が進みます。
サスペンスとしては適当に済ませるのかなと思いましたが、意外と黒幕がわかりません。
宣伝は頑張ってましたが、メジャー大作ではないので、誰でも選択肢に入ります。
さすがにいきなり出てきて、私が黒幕だなんてパターンではないですが。
見どころとしては、予告でも前面に出していた世界各地で起こる災害シーン。
ビーチが凍ったり、大地が割れ、ビルが倒壊する香港を車で逃げるシーンとか、ドバイを襲う津波とか、本当に面白いです。
ちなみに日本には巨大なヒョウが降り注ぐ事態に。
CG丸出しという感想もあるかもしれませんが、災害に襲われるパニックアクションを現実に撮れるはずないので、言ってもしょうがありません。
映像美として楽しみましょう。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(理屈にこだわる人には合わないかもしれない。)
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