【チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像】

国、自治体、東城医大が死因究明システムの改革として取り組む、日本初のAi(死亡時画像診断)センターが発足する。東城医大の田口(伊藤淳史)と厚生労働省の白鳥(仲村トオル)もこのプロジェクトに参加していたが、こけら落としとなるシンポジウムを前に、東城医大に脅迫状が届く。一方、死因が判別できない集団不審死事件が発生。そしてAiセンターが始動する当日、医学界を揺るがす出来事が起きようとしていた。

シネマトゥデイより。

TVシリーズの劇場版のため、【チーム・バチスタの栄光】、【ジェネラル・ルージュの凱旋】の阿部寛、竹内結子コンビから、仲村トオル、伊藤淳史コンビへとバトンタッチ。

原作自体は男性コンビなので、原作に近くなったことになりますが、テレビドラマ【螺鈿迷宮】は、元々別の主人公だったものを白鳥と田口に変更した作品です。

横溝正史の【金田一耕助】シリーズの原作の主人公が、実は『金田一耕助』ではないのと一緒です。

ただ、そんな【螺鈿迷宮】を含めたTVシリーズすべての集大成になっているので、

シリーズを見てきた人にはとても面白い

作品になっています。

逆に言うと、専門用語やシリーズの登場人物が特に説明なしに出てくるので、初見がこの作品だとわからないことが多いかもしれません。

心療内科医の田口と、厚生労働省の白鳥は、『バチスタ・スキャンダル』と呼ばれる東城医大でのバチスタ手術中の殺人事件の解明からの腐れ縁で、小児科での出来事から起こった事件、救命救急センターでの不正疑惑、Aiセンター立ち上げに関する殺人事件、そして、前述の【螺鈿迷宮】で描かれた碧翠院桜宮病院での疑惑を次々と解決していくことに。

そのシリーズ自体、複雑に絡み合っていて、原作とはまったく異なる小児科でのストーリー【ナイチンゲールの沈黙】に、【螺鈿迷宮】が間接的に関わっていたり、逆に【螺鈿迷宮】の解明に【アリアドネの弾丸】から登場するAiが一役買っていたりします。

特に今回は集大成となっていることもあり、Aiを巡る推進派と法医学者たちの争いを主軸に、薬の認可の問題や、医師のあり方を問うような内容になっていました。

作品中でも当たり前のように語られるAiですが、『オートプシー・イメージング』の略で、死亡時画像診断のことで、死亡時の画像から死因を検証する作業のこと。

CTやMRIで撮影するので解剖をする必要がないため、遺体に傷がつくのを嫌がる遺族を説得しやすいという利点もありますが、それ以上に刻一刻と状態が変わってしまう遺体とは違い、後からでも画像さえあれば検証が出来るというメリットが大きい。

解剖で死因を究明している法医学者たちにしてみれば、自分たちのテリトリーを侵されるため、【アリアドネの弾丸】でも描かれているように反発を受けるわけですね。

そんな中、Aiセンター設立に尽力した白鳥の上司が別荘で開いていた勉強会で死亡。新たな事件へと発展してきます。

予想をしても、碧翠院桜宮病院の一族の生き残りである桜宮すみれの暗躍や、MRI『リヴァイアサン』とともにやってきた東堂、記者の別宮葉子の思惑等も絡み合い、なかなか真相にたどり着けないと思います。

また、今回は意志のあり方を問うシーンがいくつも出てくるんですが、そこで白鳥の過去の秘密も暴かれるのが本当に驚きです。

正直、傍若無人な白鳥にもそんな過去があったのかと思わされました。

原作とはあまりにも違うので、予習をするならTVシリーズでどうぞ。登場人物も原作の人物を他の人物に統合されているため、原作を読むと、逆にややこしいと思います。

最大のダメなところは、クライマックスの犯人のPCスキルの高さ。あんな事出来るなら、軽く一財産築けるに違いありません。

それに動機と行動が破たんしていて、さすがに同情しづらいんじゃないでしょうか。

ちょっとその辺をフィクションだからと許容出来るかは観た人にお任せするしかなさそうです。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(登場人物の相関図がわからなくても気にならなければ、この作品だけ観ても充分面白いと思います。)

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