3年前カジノから大金をまんまとせしめたオーシャン(ジョージ・クルーニー)とその仲間たちだったが、金を奪われたベネディクト(アンディ・ガルシア)の怒りはおさまっていなかった。
「1億6,000万ドルに利子をつけて返済しなければ命はない」と迫り、オーシャンたちは金を準備するためにヨーロッパへ飛ぶ。
シネマトゥデイより。
豪華スターが競演した【オーシャンズ11】の続編で、前作でカジノの金を奪われたベネディクトに所在を突き止められたオーシャンと仲間たち。
2週間で盗んだ1億6000万ドルに利子をつけて返さなければ殺されることになり、慌ててアムステルダムに盗みに行くことに。
前作のラストでベネディクトの部下だったデブふたりが尾行していたので、そのせいかと思ったら、同業者によるタレこみ。
前作の話をオーシャンに振った男がルマークにオーシャンたちが最高の泥棒だと話し、ルマークが否定しなかったために弟子の『ナイト・フォックス』が逆恨み。
勝負をさせるために、犯罪者たちの間ではご法度とも言える情報のタレこみによって、ベネディクトを利用したという流れ。
でも、よく考えればわかるこちですが、『ナイト・フォックス』はひとりで盗みを働くのに対し、オーシャンたちはチームです。
同じ物を盗むにしても、ハードルの高さが全然違います。オーシャンたちの誰かがひとりで盗むわけじゃなければ、『ナイト・フォックス』より上という証明にはならないんじゃないですかね。
実際、それを証明するかのようなこととして、ある事情からライナスたちが3人で作戦を行わなければならなくなるんですが、色々と案を出しても、結論は『人手が足りない』です。
その時点で実力的には『ナイト・フォックス』の方が上だと思うんですよね。
まあ、それでも結局は勝負するんですが、オーシャンサイドはハプニングだらけ。しまいには12人目のメンバーとして、テスまで招集される始末です。
このくだりが面白くって、
テスがジュリア・ロバーツ本人を演じる
ことになり、撮影当時、ジュリアが妊娠していたため、妊婦の振りまでするハメに。
しかも、その真っ最中にブルース・ウィリスに見つかってしまい、メチャクチャ絡んで来られるというオチまでついてきます。
おかげでテスとジュリアが電話をするという謎なシーンが誕生してました。
また、この作品ではラスティの昔の恋人で、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる有能なユーロポールの捜査官イザベラがオーシャンたちを追いつめていくのも見どころ。
イザベラのおかげで『ナイト・フォックス』との勝負もどんどん不利になっていきます。
前作とは違い、先が読めない展開や、最終的なネタばらしまでわからない映画としてのトリックもあり、かなり楽しめる作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(『ナイト・フォックス』が盗みに入るシーンの回想もかっこいい。)
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