腹部を刺された状態で8分間も歩き続け、東京・日本橋の麒麟(きりん)の像の下で息絶えた男性。一方、容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体となる。日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に近づいていく。被害者はなぜ必死で歩いたのか、はたまた加害者の恋人が彼の無罪を主張する理由とは……。
シネマトゥデイより。
テレビドラマでは【新参者】というタイトルで知られている【加賀恭一郎】シリーズの劇場版。
正直、
謎解きはどうでもいい
感じです。どうでもいいほどつまらないのではなく、謎解き自体が話のメインじゃないという意味で。
確かに2時間ドラマのような謎解き自体は存在するんですが、殺人トリックがあるわけではないし、連続殺人に発展するわけでもありません。
何故、中井貴一演じる青柳武明は刺された場所から病院や警察ではなく、麒麟の像のもとに行く必要があったのかを探るうち、様々な人間の過去が浮かびあがってくるという展開。
その浮かび上がってくる過去というのが地味に重く、リアルにありがちな出来事ばかり。
深い謎ではないので書いてしまうとネタバレになってしまうので割愛しますが、現代日本の社会問題に触れている気がします。
ところどころにベテラン役者が配置されていたり、若手も印象に残りやすい感じで起用されていて、妙にバランスがいいキャスティングな印象。
ただ、テレビシリーズの関係上、黒木メイサが出ているのはご愛嬌かもしれません。
謎が解けていく爽快感はありませんが、なるほどという納得感は得られると思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(同じ東野の【ガリレオ】の【容疑者Xの献身】を彷彿とさせるかも)
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コメント
アリバイを錯綜させるトリックが秀逸でしたね♪
最後で泣けるのは同じですが‥
映画もドラマ「新参者」からのシナリオ同様見事で
さすが、東野作品ですね♪
>こうじぃ.さん
容疑者X~のアリバイは、最後凄かったですね。
本当に読めませんでした。
新参者を見ていないと、人間関係がよく
わからないという難点はありますが、
新参者も良かったですね。