生活感をまったく感じさせない部屋に女を連れ込んでは殺害し、その様子を余すところなく撮影する野村(北村一輝)。
一方、ジャカルタで政治の腐敗や不正を人々に知らしめようと奮闘するフリージャーリストのバユ(オカ・アンタラ)は、動画サイトにアップされていた殺人映像を目にする。
目を覆いたくなるほどむごいものだが、目を向けずにはいられない美しさを誇る、その映像に魅了され、彼は殺人に手を染めるように。東京とジャカルタ、遠く離れた場所に暮らす彼らだったが、次第にその距離を近づけていく。
シネマトゥデイより。
親の遺産を引き継ぎ、日本で女性を撮影しながら殺す野村。
ジャカルタで権力者を追い掛けた結果、罠にはめられ、妻子と別居することになったジャーナリストのバユ。
妻子と別れて暮らすようになってから、怪しい動画サイトで殺人動画を見るのがしゅみになっていたバユ。
ある日、強盗に襲われ、抵抗した結果、強盗たちを殺したバユは、その動画をサイトにアップしてみた。
すると、メッセージが届き、相手の正体もわからないまま、ビデオチャットをするようになる。
バユを同類と思い、殺りくの世界に引きずりこもうと野村。
バユは、権力者の仲間を襲いにいきますが、相手のクズ振りに殺害。
調子に乗って権力者を殺そうとしますが、適当な計画なので、その場にいたのは権力者の息子。
権力者の息子はおいしい汁を吸っているとはいえ、実際に悪事は働いていない様子。
しかし、聞き覚えがある声だと気づかれ殺害します。
それによって罪悪感にさいなまれたバユは、妻とやり直そうと決心。
野村は野村で、女手ひとつで弟を育てる花屋の久恵に興味を持つ。
実は野村はシスコンで、実の姉に好意を抱いていたが、姉はすでに死んでいるという過去を持っています。
しかし、野村はサイコパスなので、いじめられている久恵の弟に対抗手段として、スタンガンを渡す始末。
当然、問題になり、怒り心頭で野村宅を訪れますが、ちょうど売春婦のみどりの撮影をしていたため、トラブルが起こります。
秘密がバレた野村は、ケリをつけるため、ジャカルタへという展開。
正直言って、
北村の狂った演技が最高
というだけの映画でした。
本当にそれ以上の感想は特にありません。
逆にインドネシアまでいく必要あったのかが疑問なくらいです。
制作総指揮が【ザ・レイド】の監督だったギャレス・エヴァンスだから、それでなんでしょうけど。
実際、ストーリーは意味がわからない部分が多いし、殺人動画も魅了されるような美しさなんてかけらもありません。
ひたすら野村の一見普通の人間のようだけど、思考ベクトルが明らかにおかしい言動を楽しむのが正解なんでしょう。
個人的にはみどりを拉致する際に職務質問を受けるシーンは面白かったですが。
劇場公開はR18だったのに、メディアはR15になっているようですが、どこか変わってるんですかね。
オススメ度(10段階)……★★★★
(アクション色強いかと思いましたが、それほどでもなかったです)
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