2020年。東京オリンピックを終えた日本は、不景気に陥っていた。
1,000円に値上がりした缶ビールを買うのもちゅうちょするほど困窮しているカイジ(藤原竜也)は、帝愛グループの企業の一つを任されるまでになった大槻と再会する。
カイジは、金を持て余した富豪の老人が主催するイベントで自分と組んで大金を得ようと持ち掛ける大槻の誘いに、一抹の不安を覚えながらも乗ることにする。
シネマトゥデイより。
カイジの3作目にしてファイナル。
本来なら2020年にあったはずのオリンピックの後、不景気でボロボロになった日本が舞台。
日本自体が富裕層と中間管理職的な社員、底辺という感じになってるっぽい。
そういった部分は日本自体を帝愛グループみたいにしたんだなっていう雰囲気でいい感じ。
ただ、そういった奴隷みたいな状態から脱出できるチャンスがあって、やっぱり生命がけのゲームが開催されています。
帝愛の地下で働かされていた頃の知り合いでハンチョウこと大槻の勧めでカイジはゲームに参加することに。
なんとか勝利したカイジはゲームの主催である老人の頼みで、ある法案を成立させないための資金作りを手伝うことになるという展開。
今回のギャンブルは『バベルの塔』、『最後の審判』、『ドリームジャンプ』、『ゴールドジャンケン』の4つ。
その中で根本的に生命がけなのは『ドリームジャンプ』だけ。
10本のうち、1本だけがつながっているバンジージャンプです。
『バベルの塔』は底辺が成り上がるだけだし、『ゴールドジャンケン』も本作のメインとなる『最後の審判』も破滅はするものの死ぬようなことはありません。
つまり、
ヒリヒリするような緊張感がありません。
カイジって、基本的に対策をしていったとしても予想外の出来事に追い詰められ、それをひらめきで何とかするのが面白いんだと思うんですよね。
今回は本当にそれがなく、はじめから計算ずくで対策済みだったり、それ知ってたみたいな感じでカイジらしくない。
特に『ゴールドジャンケン』とか、本当につまりませんでした。
全体的にカイジと思わなければそれなりに見れるけど、カイジと思うとこれはないなという作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(有終の美というより、蛇足だったと思う)
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