マンハッタンの銀行で強盗事件が発生し、犯人グループのリーダー、ダルトン(クライブ・オーウェン)は人質を取って銀行に立てこもってしまう。
現場に急行した捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)は事件発生から7時間経っても行動を起こさない犯人たちに対し、時間稼ぎをしているのではないかとの疑問を抱き始める。
シネマトゥデイより。
信託銀行に強盗に入った犯人と、交渉人の捜査官フレイジャーによる駆け引きを描いた作品。
作品の作りとしては、【ユージュアル・サスペクツ】に近く、事態の進行の間に事情聴取が入る感じ。
銀行に強盗に入って人質をとり、飛行機と車を要求するものの、何が目的なのかよくわからない犯人グループ。
どうやら人質たちに犯人たちと同じ格好をさせ、人質にまぎれて逃げようとしている様子。
しかし、それがわかっていたら、人質もろとも逮捕するだけなので、あんまり意味がない。
とはいえ、事情聴取をしてみると、怪しい人物が出てきても、必ずアリバイを証明する人間がでてきて、また1からになってしまう。
事態が進行しないまま、時間だけが過ぎていき、せめてもの救いが犯人グループが凶悪ではないことくらい。
裏でジョディ・フォスター演じる弁護士が取引を持ち掛けてきたり、きなくさい方向へと進んでいくという展開。
冒頭で、【ユージュアル・サスペクツ】のような作りと書いた通り、事態の進行の合間に事情聴取が入るスタイルなんですが、これが地味に厄介。
事件後の会話が進行途中に入るので、そういう作りだとわからないと、かなり混乱するようです。
冒頭から犯人のリーダーであるダルトン・ラッセルの独白から入るし、話してる内容が事件後の話なのでわかると思うんですが、意外とわからない人が多いみたい。
ダルトンとフレイジャーの駆け引きも、騙して出し抜こうというよりも、ダルトンのしようとしていることをフレイジャーが理解するという感じ。
特に銀行へ強盗に入っているのに、何故か金には目もくれないんですよね。
明らかに別の目的があるとしか思えないし、脱出の方法が限られているのに、やけに余裕があるのが不思議なところ。
犯人たちの目的と逃走手段がみどころ
です。
個人的には仕掛けた盗聴器から犯人たちの会話と思われる音声が何語かわからず、野次馬に尋ねたらアルバニア語。
その野次馬は意味はわからないけど、嫁の親族が話してるから100%間違いないって嫁を呼び出されるのに、その音声の正体にガッカリする流れが大好きでした。
ネットの感想を見てみると、全体的に説明不足だったのかなと感じなくもないですが、脱走方法の大オチ以外はなんとなくわかればいいのかなと。
ダルトンの脱走した方法は映像で理解できない人が割といそう。
感想やあらすじとして書くには細かいやりとりが多いので、実際に見た方が良い作品でした。
たまに女性交渉人と書かれているサイトとかありますが、ジョディ・フォスターが演じた弁護士か、続編の【インサイド・マン2】の内容と間違っているんでしょうね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(動きは少ないけど、銀行強盗ものとしては結構面白い)
コメント