【インシテミル 7日間のデス・ゲーム】

時給11万2,000円という怪しい求人広告を見て、暗鬼館へと集まった男女10人。仕事内容は24時間監視されながら7日間を過ごすこと。そして、個室にはそれぞれ異なる凶器が置かれ、何も起きずに7日間経過するか、生存者が2名になるまで暗鬼館に残らなければならない。しかし早速2日目に銃殺による死者が出てしまい、彼らは疑心暗鬼に陥っていく。

シネマトゥデイより。

ホリプロ50周年記念をうたっているだけにキャストは豪華、作品の出来も邦画の推理ものとしてはまともなレベル。

でも、正直言ってそれ以上でもそれ以下でもないというくらい普通の2時間ドラマ。

邦画のサスペンスは不作なので、それを考えれば全然良いのですが、大ゴケ出来ないせいもあるのか無難にまとめられている感が。

【そして誰もいなくなった】のような雰囲気で始まり、期待を高まらせるのですが、話が進むにつれ出オチ要素がはっきりしてしまい、トーンダウン。

本来なら肝となるべき、『解決』シーンがほとんどなく、ルールもかなり適当に。

文章だけ読むとつまらないと書いているように見えますが、そうでもないんですよね。

序盤は気持ち悪いヘタレがかっこ良くなるという変なイメージのついた藤原竜也、能面顔がかえって良い結果につながっている綾瀬はるか、釘打ち銃持って追いかけてくる石原さとみ、他のメンバーもそれぞれ個性的な演技を見せてくれています。

ストーリーも原作には負けますが、良くまとまっています。

なのに、何も残らないのは

無難にまとめ過ぎ

なんだと思うんですよね。たとえば登場人物が常軌を逸したサイコキラーだとか、殺し方がモザイクかけたくなるくらい残酷だったり、死体が映像的に美しい幻想的な見立てをされているとか、逆に実写【ドラゴンボール】くらい吹っ切れているとかすれば、まったく違う印象なんでしょうけど。

キャストの豪華さもネックになっている気がするし。たとえばクラスメイトに綾瀬はるかや石原さとみ、平山あやがいたら絶対目立ちますよね。

でも、クラスの女子が全員綾瀬はるかレベルだったら、美人とは思っても目立たなくなっちゃう。それと一緒。

つまらなくないのに勧めづらいという不思議な作品でした。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(ワンセグで若いカップルが中継を見ているシーンは無理があると思う)

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コメント

  1. ひどい駄作ではないんですけど
    観終わった後何も残らない・・・・。
    インパクトのない演出だったんで
    いまひとつでしたね。
    「ライアーゲーム」みたいに
    わざとらしいほど演出で
    盛り上げてればまた違ったかも。

  2. hamu より:

    石原さとみさんの演技は観てみたいです(・・。)ゞ

  3. リリシスト より:

    インシテミル、ボクの大好きな綾瀬はるかが出ているので、公開当時劇場に行こうかと思いましたが、やはり邦画のサスペンスということでスルーしていました。
    期待せずにDVDで観てみようと思います♪

  4. enta_mattari より:

    >たいむぽっかんさん
    コメントありがとうございます。
    そうですね。わざとらしくても【ライアーゲーム】
    くらい演出されてれば、また違う印象だった
    でしょうね。

  5. enta_mattari より:

    >hamuさん
    コメントありがとうございます。
    微妙にサイコなキャラになりそうで、意外と
    良かったですよ。もうちょっと尺か、メリハリが
    あれば、もっと活躍できたキャラクターだったんじゃ
    ないかと。

  6. enta_mattari より:

    >リリシストさん
    コメントありがとうございます。
    公開時に気にはなってたんですけど、あまり
    にも話題にならなかったので、興味を
    失ってました。
    レンタルでやたらと本数入ってきたので
    観てみましたが、悪くはなかったです。
    期待してハードル上げなければ、割と楽しめる
    かと思います。

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