元イギリス首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を、破格の報酬で引き受けたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。その仕事の前任者が事故死したこともあり、彼は気乗りがしないままアメリカ東部の島へと向かう。同じころ、イスラム過激派のテロ容疑者に対する拷問への元首相の関与が取り上げられ……。
シネマトゥデイより。
ユアン・マクレガー演じるゴーストライターが、エージェントが持ってきた明らかに胡散臭い仕事を引き受けさせられ、陰謀に巻き込まれてしまうという作品。
実際にはまだ2、3年に1本くらいは撮っているんですが、個人的にはクラシックなイメージのあるロマン・ポランスキーの作品で、どこかまったりしています。
一般的にこういった作品って初めに大きな事件があり、ひょんな事から引き受けた仕事からとか、出会った女性のせいで巻き込まれ、どんどん追い詰められていくのが定番ですよね。
でも、この作品の場合、最初に前任のゴーストライターが不審な死を迎え、依頼人である元首相は問題がある人物というだけで、何も起こりません。
正確には何も起こらないけど、胡散臭い仕事を引き受けたら、どんどんきな臭い香りが漂ってきて、どんどん濃くなっていきます。でも、
きな臭いだけ。
普通ならそこでだらけてしまうんですが、何故か見入ってしまいました。仲間がどんどん死ぬとか、アクション映画のような襲撃も一切ないのに不思議です。
まあ、出てくる人物出てくる人物怪しさ満点というのはあるんですけどね。
ラストに関してはチープなイメージを受ける人も少なくないし、ゴーストライターの行動の意味がわからないと思います。
ネットでネタバレを探すと、勘違いしている人たちも少なくないので、元々わかりづらいのかもしれませんけどね。
個人的にはジャケットのピアース・ブロスナンで気になって観たら、本編ほとんど老けメイクでガッカリでした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(昔はこういう作品結構あった気がしますが、あえていまやられると斬新に感じます)
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