大都会を舞台に立て続けに変死事件が起こり、その現場には決まっていつも黒のスーツを着た男の姿があった。
その男は宇相吹正(松坂桃李)で、“電話ボックスの男”とSNSで話題になっており、とある電話ボックスに殺人の依頼を貼るだけで必ず遂行されるとささやかれていた。
実際に標的は100パーセントの確率で、事故や自殺や病気によって命を落としており……。
シネマトゥデイより。
同名のコミックを白石晃士が監督したサスペンス。
とある電話ボックスに恨みを持った相手への殺人依頼をすると、謎の男が遂行してくれるというもの。
話だけ聞くと、【必殺仕事人】のようなものを想像しますが、そんな正義の味方ではありません。
相手が善人だろうと悪人だろうと、怨みを持たれていれば殺します。
また、場合によっては自分の都合で殺したりも。
もっとも、殺すと言っても、宇相吹正自身は物理的には手を下さず、言葉だけで相手を操り、自分で死なせるという手口。
いわゆる暗示や催眠といったマインドコントロールの類で殺しているので、現実には実行不可能なはずの犯罪のため、不能犯というわけですね。
ストーリーは殺人を続ける宇相吹と、それを止めようとする百々瀬麻子を軸に、いくつかの事件を描いていきます。
隣人と乱暴された妻の話は面白かったですが、あとは正直微妙でした。
つまらないというより、
なんか薄っぺらい。
原作のコミックスをほとんど読んでいないのでなんとも言えませんが、必要なことを詰め込むのに尺が足りないため、全体的に薄く感じるのかも。
ドラマ版もあるので、ある程度はそちらで描いて、映画ではストーリーに必要な展開だけ描いた方が逆にわかりやすかった気がします。
丁寧な作りだとは思うんですけどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(トータルすると面白いとは思うんですけどね。)
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