事故によって全身麻痺となってしまった元刑事・ライムは、市民をタクシーに乗せて連れ去り、残虐に殺害している犯罪者からの挑戦を受ける。ライムが捜査のパートナーに選んだのは、若き女性刑事アメリア。彼女の行動力とライムの頭脳で、二人は古書「ボーン・コレクター」をなぞって犯罪を繰り返す真犯人を追い詰める。
allcinema ONLINEより。
デンゼル・ワシントンが安楽椅子探偵のような状態で、アンジェリーナ・ジョリーがその手足になるという作品。
いまでこそ、こういったタイプの頭脳派がひきこもりで、感性が強い部下が動き回る作品が増えていますが、公開当時は珍しかったと思います。
また、こういう作品だと通常、動き回る方は馬鹿か、立場が弱く、それを引き受けるしかない状態というのが定番。
ところが、アンジェリーナ・ジョリー演じるアメリアは行動力あるし、感性高いし、馬鹿じゃない。
正直、デンゼル・ワシントン演じるライムいらないです。別に一人でも作品になります。
形としては【羊たちの沈黙】のレクター博士とクラリスに近い感じもありますが、あそこまで知能に差がないため、どことなく足手まといな感じ。
ただ、上層部への影響力があるので、それがせめてもの救いです。
中盤は犯人との頭脳戦や、派手なアクションがない割に、雰囲気のおかげでドキドキします。
が、クライマックスで
犯人がわかった瞬間、駄作に
なるという迷走振り。文字通り、どうしてこうなったという作品。理屈は通るけど、それはないだろうというパターン。
ある意味、衝撃的な結末でした。オチに観ている側への説得力があれば、もっと名作と呼ばれていたと思うんですけどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(つまらなくはないので、オチに納得がいくかどうか)
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