突然“感染者”として封じ込められたマンションの住人の恐怖を描いたスリラー。
ある朝マークは、窓の外に助けを求めるマンションの住人たちの姿を見る。
外へのドアは封鎖され、外には防護服を着た得体のしれない科学者たちが住人達を”感染者”として次々と隔離していた。
何も情報がないまま封鎖は続き、ついにはマークたちの部屋にも科学者たちが迫る。
公式より。
妻との裁判に寝坊したマークが家を出る準備をしようとすると、電機や水が止められている。
団地の別の棟の住人が何かを訴えているが、よくわからない。
しかも、玄関を出ようとしたところ、何かで塞がれて開かないようにされていた。
わけのわからないまま閉じ込められたマークは、壁越しに隣人の老女イーニッドに話しかけてみるが、彼女も同じ状況らしい。
団地の外では防護服を着た集団がテントを張り、住民たちに事態に対応中というアナウンスを流していた。
状況がつかめないでいるマークの部屋の壁が壊され、セルゲイという男と、セルゲイの幼い弟のニク、看護師のサリーと、その夫の英断が現われる。、
マークとセルゲイたちは、さらにイーニッドとも合流し、状況を確認することに。
どうやら外にいる防護服の集団は軍隊で、何らかのウイルスが感染拡大していて、住民は団地の敷地に隔離されているらしいことがわかる。
そして、住民たちをテントに連れていき、検査をしているようだが、逃げようとした住民が狙撃されて殺されるのが見えた。
マークたちは何とか外に出る方法を模索する中、通風孔から下の階に降りたニクが防護服の人間に捕まってしまう。
弟を助けにいったセルゲイが、隊員のひとりを殺し、もうひとりの隊員を捕まえてきたことで事態が悪化するという展開。
軍隊が追い詰めてくるという展開ではないので、緊張感のある雰囲気ではなく、割とのんびりした雰囲気が続きます。
現実として、
軍隊よりも感染した住民たちの方が脅威
で、パニックになっているため、かなり攻撃的。
ちなみにゾンビウイルスにやられたとかではなく、発症すると死ぬというウイルスなので、別にウイルスのせいで攻撃的なわけではありません。
しかも、自分や家族の生命がかかっているので、セルゲイに捕まった隊員のヘーゼルの言葉も、都合が悪いことは信じないという質の悪さ。
敷地から出ようとすれば屋上から狙撃され、籠城しても追い詰められた住民たちに襲われるという完全に前門の虎後門の狼な状況です。
と状況は面白いんですが、緊張感がないので、イベントは起こるものの、面白いと感じません。
決して展開的に酷いということはないんですけどね。
セルゲイのやたらと感情的なキャラクターとか、割といい味出してると思ったし、イーニッドの良いおばあさん振りも良かったし。
実際国によっては本作のような状況になったら、似たような状況になりかねないのは、現実で発生しているウイルスで実感していますしね。
映画なんだし、もうちょっと緊迫感というか、主人公たちに余裕のない展開の方が楽しめた気がする作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(ウイルス感染ものとしては、そんなに悪くないはず。)
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