ざっとあらすじ。
都内で連続殺人事件が発生。現場には謎の記号が残されていることに警視庁特命係の杉下右京は気付く。
殺人がとあるサイトのリストにあわせて行われていること、記号の意味がチェスの棋譜だとわかり、杉下ともうひとりの特命係の亀山薫は犯人にコンタクトをとろうとすると、犯人はチェスでの対戦を挑んできた。犯人とのネット対戦に勝利した杉下は、次の爆破が東京ビッグシティマラソンということをつかむ。
頭脳明晰な杉下が犯人の狙いを探っている間、体力自慢の熱血漢である亀山がマラソンコースに隠されている爆弾を探していく。
やがて浮かび上がる犯行への動機。それは5年前の海外でボランティア青年がテロリストに拉致され、処刑された事件までさかのぼり、政界をも巻き込むスキャンダルへとつながっていく……。
テレ朝の刑事ドラマ枠と化している水曜9時でもずば抜けた人気をほこる番組の劇場版。水谷豊演じる東大卒で頭脳明晰だが、正義感が強過ぎる杉下右京と、寺脇康文演じる元捜査一課のエリートだったが、人質になったところを放送されてしまい、実質的な左遷である特命係に配属された亀山薫が事件を解決していく中でかけがえのない『相棒』となっていくストーリー。
シーズン1(シリーズ前にPreが3本放送されています)開始当初では、亀山は杉下を嫌な奴だと思っていて、杉下は亀山を刑事に向いていないと思っているんですが、そんなふたりが気付けばかけがえのない『相棒』になっているのですから凄いものです。
さて、そんなドラマの劇場版なんですが、時間的なことを言えば、テレビ朝日イチオシと化しているため、シーズン1話目と最終話は長編になっているため、劇場サイズになっていても、さほど特別感は感じません。ただ、やっぱり
撮影規模が全然違う。
シーズン7は亀山が最後のせいなのか、単に円高で可能になったのかは謎ですが、海外ロケでかなりの金額を費やしていますが、いままでのシリーズにくらべると規模の大きさが桁違い。いままでも政治がからんできたりはしましたが、撮影的な部分ではそれほど大規模ということはありませんでした。それが今回の劇場版は公式サイトで募集した10,000人のエキストラが参加したり、テレビ版での重要な人物が次々と登場したりしてました。
真犯人等の推理的な部分に関しても、程よく難しくなっていて、奇をてらいすぎて「そんなのありか?」とか、簡単すぎて長く感じるとかもありません。邦画の推理作品としては上位に位置する作品だと思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(ちょっと甘めですが、上半期興業収入第1位だし、いいかな)
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