【ネイバーズ】

ミシシッピの山奥の田舎町。ジョンとロージーはメキシコへ移住しようと違法な仕事で金を稼いでいた。

ある日移住のための金が貯まり、最後の仕事日を迎えたジョンは、ロージーを自宅に残し出かけていく。

ロージーはワクワクしながら望遠鏡を覗き込むと、衝撃の場面が目に飛び込む。

血まみれの男が走り、その後ろから猟銃を持った隣人のトロイが現れ銃声が鳴るのであった…。

「Oricon」データベースより。

ジャケットを見ると、檻に閉じ込められた女性と、サイコパスか何かのような集団のやりとりを描いた作品に見えますが、そんなことはありません。

ひと昔どころか、3昔くらい前のB級ホラーとかこんな感じだったと思い返す感じの作品。

ちなみにコメディの【ネイバーズ】とは別物です。

すごい田舎町に住む若者たちが金を貯めて、メキシコに移住しようとしています。

その仕事をこなせば最後というところで、あるトラブルでロージーが隣人に拉致。

ここで監禁、拷問かと思ったら、普通に地下室に監禁されるだけ。

事態を察したジョンが救出に向かうという展開です。

結論から言うと、町の住人たちはなんらかの犯罪に関わっていて、

よその犯罪を見てしまったので襲われた

というだけの話。

快楽殺人集団とか、バカンス先が食人一族の村だったとかいう類でもないので、本当に普通のクライムもの。

ジャンルもB級クライムアクションと言われたら、特に否定することもなく、納得するレベル。

念のため、誤解のないように補足しておくと、アクションが素晴らしいという意味ではありません。

また、坦々とした展開で、特に目を見張るようなシーンもないので、好みによってはつまらないとしか感じないかも。

オーソドックスな作りなので、決してひどい作品ではないんですけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★
(【SAW】の脚本家だからって、いつも【SAW】好きな人向けの作品とは限らない。)

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【封印映像27 結婚呪い コープスブライド】

【封印映像】と呼ぶほどの衝撃は減ってきた気がする27作目。

『地下施設』

あるオカルト研究家の方から送られてきた映像。とある研究施設内に映り込んだ奇怪なモノに驚愕する・・・

公式より。

珍しくスタッフの語りから入るパターン。

人体実験等の噂がある施設の地下らしい場所で、撮影者が誰かを探しながらさまよっている様子。

しばらく暗闇の中を歩いていると、異形の者に襲われるというもの。

ちなみに投稿者は撮影者の友人。

スタッフが施設に行ってみると、研究員らしき人物に止められ、その後の交渉も断られたらしい。

数か月後、施設で働いていたという人物から話を聞けることに。

その人物も体に異変が起こっており、腕がすごいことになっているんですが、お笑い芸人のモンスターエンジンのネタ『ゴッドハンド洋一』が頭に浮かび、気持ち悪いとも思えませんでした。

『川釣り』

大学の夏休みで川釣りに行った時に撮影した映像。釣り上げた魚の中から出てきたモノとは・・・

公式より。

釣りに行った先の林で子供が現われ、川の方を指さすんですが、近づくと消えてしまいます。

その後、撮影者が友人たちのもとへ戻ると、調理していた魚から大量の髪の毛が。

食事を済ませ、再び釣りに行くんですが、とんでもないものが引っかかります。

とりあえず雑。

『差出人不明』

差出人不明の映像。2人組が民家に押入るのを記録した映像には衝撃映像の数々が映り込んでいた!

公式より。

撮影しながら空き巣に入る2人組。

物音がしたため、バールを持ってバスルームに様子を見に行くと、電気はついているのに誰もいない。

階段付近で上の階から女性の声がし、見つかってしまい、捕まえます。

しかし、ひとりが物色して戻ってくると、相棒が死んでいて、女がバールで襲いかかってきます。

それを返り討ちにして殺すんですが、何故か死なず、逃げようとしてもドアが開きません。

映像にノイズが走りながら這いずりながら追ってくる姿が。

『リング』と『呪怨』の合わせ技みたいな感じですが、その後、捕まって終了するものの、映像は続きます。

最後に不動産屋の内覧みたいな人たちが映るんですが、詳細不明なのでよくわかりません。

『SNS』

友人の引越し祝いで遊びに行った時に撮影した映像。

家に来る途中にあった廃屋の写真をSNSで共有すると、不可解な現象が起こる!

公式より。

廃屋の写真とありますが、その廃屋で石を崩していて、撮影した映像には顔らしきものが映り込んでいます。

そして、3人のグループにもかかわらず、その共有した映像に何故か3件の既読が。

はじめはアプリの誤作動かと思ったようですが、挙動がおかしくなり、仲間の一人が苦しみ出します。

そして、石を吐いて意識を失って終了。

石以外にも色々と吐いているので、ちょっと汚いです。心霊は平気だけど、汚いのは嫌という人は飛ばして方がいいかも。

リアルな吐しゃ物ではないので、もらうことはないでしょうけど。

『結婚呪い コープスブライド』

友人の結婚祝いの為に集めたお祝いメッセージの中に、お祝いではなく戦慄の呪術が記録されていた!

公式より。

結婚祝いのビデメッセージかと思ったら、だんだん様子がおかしくなり、憎悪と呪いの言葉のオンパレード。

そして、呪いの儀式らしきものを始めます。

その間、ずっと撮影しているんですが、途中で部屋に戻ったタイミングで一瞬黒い影が映り込むというもの。

ずっと映像をとっているため、呪いの儀式で埋めた場所が調べることが出来、除霊されるという間抜けな感じ。

イカレてるので理屈なんてないんでしょうけどね。

最後にもう一度衝撃映像がありますが、埋められていたものにミミズがいっぱいということの方が怖いかもしれません。

映像的な怖さはないですが、

動画の女性の精神状態が怖い

ので、これはこれでありだと思います。

ただ、最近の【封印映像】シリーズって劇場版だったと思うので、オムニバスでまあまあのが1~2本って大丈夫なんですかね。

固定ファンが多いので、割となんとかなるとは思いますが。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(なんとなく、これくらいやればいいだろうという印象)

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【スプリット】

高校生のケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)は、クラスメートのクレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)の誕生パーティーに招待される。

帰りは、彼女とクレアの親友マルシア(ジェシカ・スーラ)をクレアが車で送ってくれるが、途中で見ず知らずの男性(ジェームズ・マカヴォイ)が車に乗り込んでくる。

彼に拉致された三人は、密室で目を覚まし……。

シネマトゥデイより。

ストーリーのオチとかではありませんが、作品のネタバレあります。注意してください。

予告と事前情報を見た限りでは、23の人格を持った誘拐犯のもとから女子高生3人が脱出しようとする話という印象。

誘拐犯の多数ある人格と駆け引きするような頭脳戦で脱出する展開だと思ってました。

結論から書くと、まったく違います。

大きい流れとしては誘拐犯に閉じ込められた空間から逃げだそうとすることに間違いはありません。

ただ、23の人格があるにはあるんですが、女子高生たちの前に現われるのは基本的に3人だけ。

全編通しても、現われるのは

主人格を合わせて8人くらい

だったはず。名前は全員分決まってましたけど。

現われる3人も犯人A、犯人B、犯人と協力している子供という感じなので、ほとんど駆け引きの余地がありません。

加えて、誘拐された側も親友同士ではなく、クレアとマルシアは仲が良いですが、ケイシーは周囲からの評価を気にしたクレアが仕方なく呼ぶくらいの仲。

ある事情からトラブルメイカーとなっているケイシーは、どちらかと言えば関わりたくないタイプ。

脱出に関しても、クレアは積極的、マルシアは従属的、ケイシーにいたっては諦めがちで生きることが最優先っぽい。

そんな状況な上、犯人の目的もよくわからないため、話が進むはずもなく、ケイシーの身の上が観客に提示されていくくらい。

一方で犯人の別の顔である患者としてやりとりするフレッチャーのパートはよく進みます。

フレッチャーはおばさんの精神科医のようですが、鑑識眼がすばらしく、勘が鋭い。そして、ここが大事なんですが、どこか盲目。

見事なまでに観客に情報提示しつつ、ストーリーは完結させません。

むしろ、このおばさんの方が女子高生たちよりも頭脳戦を繰り広げています。

誘拐事件とはまったく別の視点から、犯人の目的を究明していき、ケイシーたちのストーリーと合流していく展開。

ジェームズ・マカヴォイの演技もみどころではあるんですが、さすがに23とアピールされた後では物足りない。

予告編を見て、ギリギリの駆け引きを期待していくと、かなりの肩透かしだし。

ネタバレというのは微妙だと思いますが、ラストに【アンブレイカブル】の主人公ダンが登場して、【アンブレイカブル】の犯人の名をつぶやき、実はこの作品が【アンブレイカブル】の15年後の世界だとわかります。

その上で、次回作では【アンブレイカブル】と、この【スプリット】が融合すると発表されていました。

ちなみに、【アンブレイカブル】には15年前の犯人の姿が映っています。

そういう事情もあって、この作品自体が次回作の犯人を紹介するための映画という評価が下されているようです。

個人的にはいつものシャマラン映画に比べたらわかりやすい反面、ダラダラしたB級ホラーという印象でした。

実在したビリー・ミリガンという24の人格を持った犯罪者のことを調べてから見れば、多少は楽しめるかもしれません。

それにしても、よく解離性同一性障害の団体とかからのクレームで上映中止とかにならなかったなというのが本音です。

いかにもペドフィリアっぽい人物がやっぱりペドフィリアだったときは苦笑いでしたが。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(シャマラン映画の中では駄作だけど、飽きはしなかったので、ネットの評判ほど酷くないと思います。)

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【スケア・キャンペーン】

出演者をうその心霊現象などでだまして、その様子を隠し撮りする人気テレビ番組「スケア・キャンペーン」。

だが最近は人気が落ちてきたため、スタッフはより過激な撮影を企画し、廃病院に迷い込んできた一般人に新たな恐怖ドッキリを仕掛けようともくろむ。

やがて撮影現場にターゲットが現れるが、その男は本物の殺人鬼で……。

シネマトゥデイより。

素人を相手に恐ろしいドッキリを仕掛ける人気番組『スケア・キャンペーン』。

序盤から警備員を驚かそうとしたら、銃で反撃されそうになって焦らされます。

そんなこともあって、スタッフのエマは辞めたいらしい。

元恋人であるディレクターのマーカスと揉めながらも、仕方なく続けているような状況。

しかし、『スケア・キャンペーン』自体、動画サイトにアップされているマスクの殺人集団が流しているスナッフ動画のせいで押され気味。

しかも、そのスナッフ動画は本当の殺人で、マスクの殺人集団は金や権力を持っているために捕まらないという噂まであった。

上司に叱責され、廃病院を舞台にした番組を作成することになるんですが、ターゲットとして呼ばれた男の様子がおかしい。

以前、その病院の患者で働いていたこともあるという話だが、ドッキリのために心霊現象に合わせると、徐々に本性を現わしていくという展開。

こういう海外のドッキリで、殺人ピエロとか、貞子みたいな幽霊が現われるというのがありますが、本当によく襲われないよなって思います。

殺人ピエロとか追い詰められたら反撃に出ちゃう人とかいそうですけどね。下手すれば、本作でもありましたが、銃で撃たれる可能性もありそうで、逆にドキドキします。

ただでさえ【シャイニング】よろしく殺人鬼が襲ってくる中、例のマスクの殺人集団まで乱入してきて、廃病院内は大混乱。

イメージ的にはグロいシーンが多そうな作品ですが、思ったよりはショッキングなグロ映像はほとんどありません。

明らかにグロ映像が映っているんですが、あんまりにも普通に映っているので気にならないと言う方が正しいかも。

ストーリー的にはどんでん返しもあったりするんですが、勘の良い人は気づくんじゃないかと思います。

ただ、逆に

考え過ぎてわけがわからなくなりそう

という印象も。自分は後者だったので、深読みし過ぎちゃいました。

ラストに関しては、解釈によってまるで意味が変わってくると思います。

ちょっと危険なネタバレをするので、ネタバレが嫌な人はここで読むのをやめてください。

それではネタバレ。

多くの人がある人物が隠しカメラに気づいて終わることで続編がありそうと感じたようですが、自分はちょっと違う解釈でした。

あのシーンは元々知っていた隠しカメラを見ることで、その人物が黒幕というオチだと思うんですよね。

そうでないと、ところどころおかしなシーンあった気がするし。

どう感じるかはご自身で見て確かめてください。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(昔だったら午後のロードショーで流れそうな作品。)

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【この子の七つのお祝いに】

ルポライターの母田耕一は、磯部大蔵大臣の私設秘書である秦一毅の身辺を探っていた。

だがその矢先、秦の家で働いていたお手伝いが殺されてしまう。

手型占いをしているという秦の内妻の青蛾を追う母田は、後輩の須藤に連れて行かれたバーのママゆき子と知り合うが、そのあと何者かに殺害されてしまった。

須藤は母田の仕事を引き継ぎ調査を進めるが、青蛾も変わり果てた姿で発見される。

やがて須藤は、ゆき子から驚くべき過去を知らされるのだった。

allcinema ONLINEより。

もう30年以上前の作品なので、数少ない角川と松竹製作なご様子。普段は東映か東宝だったと思うんですけどね。

Wikiを見ると、本作品と【蒲田行進曲】、【REX】くらいしかないですし。

ちなみにミステリーなんですが、Wikiを見るとラストのオチまで書かれてしまっているので、ネタバレが嫌な人はチェックしないことをおすすめします。

もっとも、前述の引用したあらすじもネタバレしてますが、本当のネタバレをすると、映画版はあらすじ通りではありませんでした。

主人公自体は須藤で、ある殺人事件をきっかけに母田が青蛾という占い師を追っているのをしり、行動をともにします。

しかし、青蛾の正体をつかんだ母田が何者かに殺されてしまい、須藤が記事を引き継ぐことに。

そして、母田の手帳をもとに取材を続ける須藤も衝撃的な事実を知ることになるという展開。

衝撃的とは言っても、もう30年前なので、後発の作品で何度も使われてきたトリックではあるので、それを踏まえないとベタベタなオチです。

緻密な殺人トリックがあるわけでもなければ、真犯人もあからさまなので、ミスリードだったら逆にすごいレベル。

でも、この映画のすごいところは、そんなミステリーパートではなく、犯人の母親を演じている

岸田今日子の怪演振り。

完全に頭がおかしいです。いや、実際におかしいんですけど。

娘に自分たちを置いて逃げて、貧しい思いをさせている悪い父親に復讐するように言い続け、最終的には自殺するという人物。

ただ、着物を売って娘にバナナを買ってくるんですが、このシーンは若い人たちには意味不明な気がします。

現代の感覚だと、売るものがないので古着を売って、安いバナナを買うくらい貧しいという認識でしょう。

戦中戦後は着物を売るのは案外普通なことなので、比較的わかりやすく変換すると、貴金属みたいなものですね。

バナナについては現代で200円程度ですが、作品で描かれているシーンだと300円くらい。なんだ、変わらないじゃんと思うかもしれませんが、物価が違うので、3000円くらいの価値のはず。なかなかのぜいたく品です。

誤解のないように補足すると、犯人が子供の頃のシーンなので、須藤が調査してる時代からも数十年前です。

貧しいながらもぜいたく品を食べさせてくれる母親が、真顔で大人になったら父親を見つけて殺すように迫ってくるという激しさ。

しかも、寝ている間に手首を切って自殺。手首切っているのになぜか全身血まみれなんですけどね。

他にもちょくちょく挿入される岸田今日子の怪演シーンはサイコホラー的にみどころです。

サスペンス映画映画としてリメイクしたら面白くはなりそうですが、ここまでの雰囲気は出せないでしょうね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(予告編のシーンがないのも、この時代の特徴かも。)

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