【ペット・セメタリー】


交通事故で最愛の子を失った父親は、裏山のペット墓場の奥に広がる不思議な霊場に遺体を埋めるが……。

allcinema ONLINEより。

死者を埋葬すると生き返る土地の話。ただし、生き返るとは言っても、本人の姿に記憶があるだけで、人格はまったく別物。

近所の老人が愛猫を亡くした主人公の娘に死を理解出来るように、主人公にその土地を教え、猫を蘇らせてしまうんですが、それはあくまで猫だから。

人間となると、色々と安易に蘇らせるわけにもいかないのですが、家族の目の前で幼い息子を事故で亡くした主人公は葛藤の末、蘇らせてしまう。

ただ、ここで感情移入出来るかどうかが境目。

姿形だけ同じで、
凶暴になった故人を蘇らせたいか?

その問いにYESでないと、この映画は完全には楽しめません。実際にそういう状況になったら埋めちゃうかもなあ程度だと、頭で考えようとしてしまうため、感情移入しきれなさそう。

自分はNOでした。生前のきれいな姿で生き返るならともかく、死んだ時の状態で生き返った上、どんなに性格の良かった人も凶暴になるのでは、思い出すらも汚れそう。

不慮の死や、重い病気で死にかけている人が生き延びる薬とかなら使っちゃうかもしれませんけどね。

よく、怖くて悲しいと言われる映画が多いですが、この映画の場合は主人公が弱過ぎるのが根源のような気がします。

明らかに死ぬのに、助けようとしてくれたことに感謝して登場する幽霊がいるんですが、再三注意しても、主人公は自分だけは特別だと思い込んだり。

この幽霊、死んだ時の姿で出てくるので、はっきり言って怖いです。むしろ、こんな霊に忠告されたら、怖くて出来ません。

にもかかわらず、主人公はチャレンジして失敗、被害拡散と、普通のホラーで言えばはた迷惑なキャラクターの仕事をこなします。

やってること自体は、【らせん】で息子を生き返らせるために貞子に協力する父親の方がひどいのに、なんとなく本作の主人公の方がダメな感じがするのはなんでなんでしょうね。

個人的にはラストの主人公の行動が凄まじ過ぎて、最もショッキングなシーンですが、生き返った幼児の悪い顔が韓国ホラーの【ボイス】レベルで怖い人の方が多いかも。

たまに人形になるのはご愛嬌ですけどね。ただ、猫を殺す方のシーンが睡眠薬なのかもしれませんが、俳優が注射を打っている上、流れで映されていて、どうやって撮ったのかが気になってたまりません。本当に殺しちゃったのか、ドキドキします。

もう一つ気になるのがエンディング曲。なんか映画の本編にまったくそぐわないロックが流れるのはなんなんだか。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(人間の愛情と愚かさを知るには良い映画なのかもしれません。)

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