【鬼談百景】

【残穢】に合わせてリリースされ、様々な監督が撮影した短編集。

10話構成ですが、10人の監督でなく、6人で10話です。

一応、【残穢】の作家の元に届いた手紙というていなので、各話の間に竹内結子の「こんな手紙が届いた」というセリフが流れますが、本人は登場しません。

個人的にはそのセリフが、いまや文房具ソムリエとなった芸人だいたひかるの『どーでもいい歌』を思い出してしまい、徐々に笑いが込み上げてしまったのが残念です。

ストーリー的には

よく聞く類の話が多い

ので、ホラーマニアよりも一般受けすると思います。

『追い越し』

午前三時。男二人、女二人が乗った車がトンネルを越えて、田舎道を走っていると、その先に白い服を着ている女の姿が見えた。

男たちは速度を上げて女を追い越そうとするが…。

公式より。

女性を追い越そうとしてスピードを上げたのに、何故か並走されるという話。、

都市伝説の『ターボばばあ』を彷彿とする話。

その場にいれば怖いかもしれませんが、映像で見る分には特に怖くなかったです。

『密閉』

Kさんは自分の住んでいるマンションの部屋に気味の悪いものを感じていた。

元凶はクローゼットだ。

いくら閉じても、ひとりでに開いてしまうクローゼット。その奥には…。

公式より。

元カレに残っている荷物の引き取りを急かす女性。

何やらクローゼットから変な気配を感じるご様子。

はじめは良くある元カレとか、元カレの現在の彼女とか、主人公の女性の前に付き合ってた彼女とかいうパターンなのかなと。

結局、クローゼットの中にはキャリーバックだか、トランクだかがあるんですが、それが妙に気になります。

中に死体が入っていて、元カレが引き取りに来た時に開いてしまうとかいうパターンまで想像しちゃいました。

まあ、実際に元カレが荷物を引き取りにきた際にあることが起こるんですが、起こった出来事よりも人の方が怖いという話。

映像的にはそれほどでもないですが、地味に怖い話でした。

『影男』

孫の面倒を見ていた祖母の話。

昼下がり、孫を寝かして、うたた寝をして庭のガラス戸が叩かれる音で目を覚ますと、黒っぽい、影のようなその男はいきなり襲いかかってきた。

公式より。

普通のおばあちゃんが孫の面倒を見ている間にうたた寝してしまったらしく、ガラス戸を叩く音で目が覚めて様子を見に行くと、真っ黒の男が庭から窓を叩いています。

わけがわからず驚いていると、いつの間にか家の中に入っていて襲われるという展開。

その後、なんとか助かるんですが、帰ってきた娘に話をしても、わけがわからない。

よくあるパターンのオチですが、結局なんだったのかわからないので、不完全燃焼な気持ちにさせられました。

『尾けてくる』

学校から帰る女子生徒。

その道すがら、木立に立っている人影を見かける。

その男は林に身を潜めこちらを窺っているように見える。

助けを求める女子生徒だったが…。

公式より。

これもよくあるパターン過ぎて、オチが出オチレベル。

話が始まってすぐに、こういう話だろうなって思ったら、多分正解です。

『一緒に見ていた』

学校で首を吊って自殺を図った事務の女の子を発見した先生。

遺体の番をすることになった先生は廊下に出て、窓から校庭を見ていた。

すると何者かの気配を背後に感じる。

公式より。

事務の女の子を無視したら、校内で自殺されたという話。公式のあらすじだと廊下から校庭を眺めてるみたいですが、隣の教室に移動してます。

ひとりで待たされた男性教師が校庭を眺めていたら、校庭に死んだ女性が現れたり、背後に死んだ女性らしき霊が迫ってきます。

やり捨てられたからと言って、首を吊ってしまうメンタルの弱さもすごいですが、職場の人間をやり捨てる教師がクズ過ぎて、そのことばかりが気になっちゃいました。

まあ、クズだからこそ呪われてしまえと思えるんですけどね。

最後、慣れてしまったのか、霊に逆ギレする男性教師がちょっと面白い。

あと、校庭で遊んでいる女生徒が死んだ女性にぶつかるというシーンは珍しいかも。霊と思ってないのは間違いないんですが、見えているのか、見えていないのかはよくわかりません。

ただ、見えてるんだとしたら、片足に靴を履いてない女性をおかしいと思わない女生徒もなかなかな強者だと思います。

『赤い女』

赤い服の女が学校を徘徊している、という怪談話を友だちに語った、その後。

町では赤い女の姿がたびたび目撃された。しかし、その正体は、誰も知ることがなかった。

公式より。

個人的に一番怖い話。

いわゆる怪談を話したら、聞いた人たちが呪われるというタイプの怪談で、赤い服を着た女が襲ってきます。

最近、何故か赤い女というフレーズがよく使われるようになった気がしますが、Wiiのホラーゲーム【Calling】を思い出してしまいます。

隠しネタで赤い女ネタがあるんですよね。

まあ、脱線ネタはともかく、その赤い女の話をすると、赤い女が怒って襲い掛かってくるということなんですが、転校してきた子がその話をし始めます。

その後、冗談っぽくごまかしますが、どう見ても様子がおかしい。

話すと怒るなら話さなければいいのに、なぜ話すのかと。それがこの話の肝なんですが。

そして、友人の誕生パーティーでその話を始めると……という展開。

これに出てくる赤い女がすごい怖い。外見は別に普通の姿だし、ドタバタしてる様はコメディっぽく見えなくもありません。

確かに表情的には怒っているように見えるんですが、雰囲気としてはどちらかというと何も考えてないように見えます。

死ぬのに火の中に飛び込んでいく虫のようで、何も考えてないことが逆に狂気を感じさせるんですよね。

『一緒に見ていた』がそれほど怖くなかったので、あんまり期待していなかったんですが、なんとなく【呪怨】の初期を思い出したので、今後に期待していい監督かもしれません。

【へんげ】とか怪作でしたしね。

『空きチャンネル』

夜、テスト勉強をしている時にラジオをいじっていると空いているはずのチャンネルから唐突に女の声が聞こえた。

自分の身に起きたことを語るその女の話をついつい聞いてしまう。

公式より。

昔はラジオのダイヤルでチューニングをしていると、すごい遠い地域のラジオとか、警察無線とかが入ってくることがありました。

最近は自動でチューニングされたりするので、そういった話も聞かなくりましたけどね。

そう考えると、昭和世代の人かと思ったら、【ほんとにあった呪いのビデオ】の岩澤宏樹でした。ちなみに次の話『どこの子』も岩澤の監督作品です。

内容的にはその謎のチャンネルを聞き続けた少年がおかしくなっていく話なんですが、ラジオの内容が聞き取りづらいので、怖さがうまく伝わってきません。

【ほんとにあった呪いのビデオ】の演出補だったことを考えたら、はっきり聴こえない方が怖いと思っているかもしれないので、好みの問題かも。

『どこの子』

夜遅く、ひとり職員室に残っていた教師。

何気なく顔を上げると戸口に女の子が立っている。

おかっぱで、赤いワンピースを着たその女の子は、どこかへと走り去ってしまう。

公式より。

状況描写があるわけではないですが、よくわからない立地に立ってるのか、すごい孤立振りを感じさせる学校が舞台。

深夜まで残っていた2人の教師。ひとりが帰ろうとして、もうひとりがまだ残業しようとするんですが、気味が悪くなったのでやっぱり帰ろうとします。

しかし、なぜか声をかけても帰ろうとしている方は気づかない。どうやら残業すると言っていた方は車がないらしく、ひとりでは帰れない様子。

そのため、急いで片づけて帰ろうとするんですが、【学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!】の花子さんみたいな外見の少女が現れ、追いかけるハメに。

いや、自分も車がないと帰れないみたいな感じなのに、その子どうやって来たんだよと思うんですが、彼はそんな考えもよぎらないほど焦っていて、追いかけ続けます。

怖がってる割には意外と頑張る教師ですが、追いついて見てしまったことで余計に見てはいけないものを見てしまうんですよね。

外では外で、同僚を置いて帰る役と思われていたもうひとりの教師がちょっかいかけられるという展開。

映像的にはCG演出とはいえ、それなりにじわじわとした怖さがあるので、悪くないと思います。

学校の怪談ネタが好きな人なら楽しめるかと。

『どろぼう』

近所に住む子だくさんの家の、その母親が生んだ子供を殺しているという噂が立った。

ある日、その家を通りがかった女の子は、その家の子供らしき男の子に話しかけられる。

公式より。

地方に行ったら、こういう家庭ありそうだよなという話。

近所の人たちの噂になることを含めてありそう。

でも、だからと言って怖いかと言ったら怖くない。

というよりも、現実の方が酷いニュースだらけで、現実の方が恐ろしいです。

『続きをしよう』

墓地で鬼ごっこをして遊ぶ8人の子供。

一人怪我をして抜け、また一人…。

「もう帰ろう」と誰かが言い出しても良かったはずなのに。

「続きをしよう」と誰かが言った。

公式より。

墓場で遊ぶ自体罰当たりなので、子供たちが怪我をするのは怒った霊のせいなのかと思ったんですが、どうも子供たちの様子がおかしい。

怪我して誰かが帰っても、「続きをしよう」の声で続きを始めます。まるでサバイバルゲームのようです。

下手すれば死んでたんじゃないのというような怪我の仕方をしてるのに、これで帰っていいよね的な抜け勝ちみたいなセリフもあるので、本人たちも何か察しているらしいし。

そうなると、最後のひとりがどうやって抜けるのかが気になるところですよね。

この話は怖いというよりも、気味が悪いタイプ。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ムラがあるけど、ベテラン監督揃いなので、ホラー好きも観ておいて損はないでしょう。)

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