【ブース】

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勝又真吾は深夜ラジオ番組『東京ラブコレクション』の人気パーソナリティー。

恋愛相談に定評のある彼は、表向きは気のいい兄貴だったが、その裏ではいい加減で『嫌なやつ』だった。

今日の収録は最初から何か嫌な感じがしていた。局の都合で急遽変更になったDJブースは、開局当時、アナウンサーが怪死を遂げた部屋だったし、ヘッドホンは不快な程にじめっとしている。

嫌な雰囲気を感じながらも、『許せない一言』をテーマに恋愛相談をスタートさせるが、小学生の女の子の悩みを聞いている最中、少女とはまるで違う女の笑い声と、金属をこすり合わせるような音が流れた。

「嘘つき。嘘ばっかりついて……」

『声』の言葉に混乱するスタッフたち。しかし、番組は生放送で中断出来ない。しかも、真吾にはその言葉に思い当たる皮膚氏があった。

この番組のニュースコーナーを担当している馬淵美保子を婚約者から奪った挙句に、捨てた際に言われた言葉だったのである。

その声が放送されて以降、番組に届くメールやファックスは気持ち悪いものばかり。徐々にスタッフに対しても疑心暗鬼になる真吾。そんな彼も自らの傲慢で身勝手な言動を思い出し、精神が蝕まれていく……。

【Rookies】つながりで観た作品。基本的に限定空間で起こるスリラー仕立てのシチュエーションホラーともとれるんですが、現実的には音声等を除けば、

人が死んだりとかは何も起こってません。

でも、人間大人になると、ここまで追い詰められはしませんが、こんな状況になることがあるんじゃないでしょうか?

たとえば、高校や大学の同窓会や、会社の飲み会、何かの集まり等で、なんとなく一人でぽつんとしてしまった時、不意に『もしかして嫌われてる?』と思ってしまうこと。そんな時にささいでも不可解なことが続いたりして、何かの嫌がらせに思えてしまったり。

舞台がラジオ局という特殊な場所なので、一見すると非日常に思えますが、案外身近に起こりえると思いますよ。

本当に人間の自分に都合の悪い記憶についての改竄って恐ろしいですね。

推奨ジャンルとしてはスリラーなんですが、オカルトなのでホラーに分類しておきます。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(約80分程度と映画としては短いですが、かなり濃い出来になっています)

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