ニューヨーク自然史博物館の展示物に命を吹き込むエジプトの石板(タブレット)の魔力が消えかけていた。
最悪の事態を回避すべく夜警のラリー(ベン・スティラー)と仲間たちは、石板の謎を解く鍵を求めロンドンの大英博物館へ向かう。
一行はエッシャーのだまし絵に迷い込み、恐竜の化石や九つの頭を持つ大蛇に襲われ、ロンドン市街でチェイスを繰り広げるはめに……。
シネマトゥデイより。
夜になると博物館の展示物が動き出す【ナイト ミュージアム】の完結作。間が空いているようで、意外と5年しか開いていないことにビックリです。
残念なことにロビン・ウィリアムズの実質的な遺作にもなっています。
今回はプラネタリウムのお披露目パーティーの最中に展示物たちが暴走し、その原因が『魔法の石版』に異変が起こっているせいだとわかる。
『魔法の石版』について詳しく知っているのはアクメンラーの父親であり、石版を作った張本人のマレンカレだけ。
ラリーは息子のニック、アクメンラーとともにマレンカレが展示されている大英博物館へと行くことに。
しかし、テディやアッティラ、デクスターたち、他の展示物までついてきて、トラブルを起こしてしまうという展開。
特に今回はラリーそっくりに作られたネアンデルタール人のラーが良い味を出しています。ちなみに演じているのはベン・ステイラーで、一人二役でした。
ラーがラリーの真似をするシーンが何回もあるんですが、微笑ましくって笑えます。
また、『魔法の石版』を持ちこんでいるので、大英博物館の展示物も動き出すんですが、そのひとりのランスロットが今回のメイン。
初めは助けてくれるんですが、『魔法の石版』を『聖杯』と考え、奪い去っていくという円卓の騎士とは思えない行動をとります。
おかげでラリーたちは『魔法の石版』が力を失う前に取り戻さなくてはならないはめに。
今回のみどころは、ラリーとニックの親子関係、警備員のやるせなさ、展示物の悲哀といった辺りだと思います。
これまでのドタバタはややなりを潜めているので、余計にそういったドラマ性というか、
いままで表に出てこなかったバックボーン的な部分が前面に
出ているような印象を受けました。
こういうシリーズ作品で海外に舞台を移すのは、テコ入れなパターンが多いんですが、ファイナルと決まっていて海外にというケースは洋画では珍しい気がしますね。
あ、ヒュー・ジャックマンとアリス・イヴが本人役で出ているんですが、作品の本筋とは関係ない部分でコントみたいな状態になっていて面白いです。
特にヒュー・ジャックマンのファンにはたまらないんじゃないでしょうか。
シリーズを続けて見た方が、楽しさ倍増かも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(ロビン・ウィリアムズのコメディが見納めと思うと残念。)
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