九州の片隅にある小さな島・火蜥蜴島の女子高生・西表耶麻子(川島海荷)の悩みは、大好きな南先輩(入江甚儀)に告白できずにいること。何度も書き直したラブレターは、ポケットの中に入ったままだった。そんな中、ラブレターの存在を知ったクサくてキモくてウザイ不破先輩(金田哲)が、耶麻子を手助けすることに……。
シネマトゥデイより。
自分の中で青春ものはドラマカテゴリー、コメディメインの場合はコメディに振り分けているんですが、どちらにわけるか迷う映画。世間的にはコメディ寄りのようですが、ドラマにしておきます。
理由としては、不破先輩というか、演じているはんにゃ金田のキャラクターが濃いだけで、
面白いわけじゃない
から。映画の出来がどうこうという意味ではなく、単純にキャラ先行のため、そう感じるというだけ。
もっとも、映画の方が面白いかと問われたら、「いや、全然」と答えるわけですが。
確かにはんにゃ金田の演じる不破先輩の言動や、うざさを面白いと思わせる演出をされてはいるんですが、あまりにも強調し過ぎているため、笑えるを越して、イラッとさせられる。
そこで川島海荷演じる西表耶麻子が中和してくれればいいんですが、自分勝手な性格にしか見えないため、火に油を注いでいる感じ。
監督はアニメ畑の山本寛で、この映画の評価に対する柳下毅一郎の酷評に対する反応を見ると、京アニ時代にアニメ【らき☆すた】を途中で降板させられた理由のひとつである『監督において、まだその域に達していない』と言うのは、実写映画にも当てはまりそうな印象でした。
何らかの道で成功している人って、他人と違う感性を持っていると思うんですが、この作品というか、監督の言動を観ている限りでは、自己愛しか感じない。
もちろん、商業レベルで制作されているし、出ている人たちも真面目に頑張っているので観れなくはないです。
でも、感動もしないし、記憶にも残らない。それだけの映画。
声優の戸松遥、下野紘、花澤香菜が友情出演しているくらいしか、話のネタもないし。
オススメ度(10段階)……★★
(意外と低予算なことを加味しても、評価は高く出来ない)
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