一攫千金を夢見る若き証券マン、バド(C・シーン)は、業界のフィクサー的存在である大富豪ゲッコー(M・ダグラス)に取り入ろうと必死だった。父(M・シーン)の勤める航空会社の情報を流したことによって、その夢はかなえられ、バド自身も大金を手にするが……。
allcinema ONLINEより。
いまも昔も証券マンって給料がいい代わりに大口顧客の確保が大変だと思わされる作品。特に外資は結果を出せば出世出来る代わりに、結果を出せないとクビになるし、責任も自分持ち。本当に大変です。
日本でも一時成果主義が流行りましたが、日本人の性質には向きません。日本人は基本的に勤勉ですが、良くも悪くも横並びが好きなので、働いても、働かなくてもなんとかなってしまいます。
それが日本の治安を維持しているわけですが、現代の若い層はかなりはっきり働く人間と、働かない人間がわかれてきているので、近い将来には何とかならなくなった人たちによって治安が悪くなると思います。
すでに体感的に万引きのような罪悪感の薄い軽犯罪がかなり増えている印象を受けます。
現状で欧米のような成果主義が主流になったら、日本はやっていけないでしょうね。
この作品のバドは実力は高いものの、チャンスに恵まれていないような印象を受ける人物で、父親が務める航空会社の情報を使って、ゲッコーに取り入ります。もちろん、インサイダー取引です。
そのおかげもあって、ゲッコーに気に入られたバドですが、そういう悪魔の誘惑のような行為は
一度踏み込んだら抜けられなくなるのが常
なので、例に漏れず、深みにはまっていきます。そして、会社経営の世界にまで踏み込んでいくことになった頃、父の働く会社であり、自分も働いていた航空会社が対象になってしまう。
株に関わる人々を通して、『会社』はいったい誰のものなのかを描いた作品。
ちなみにチャーリー・シーン演じるバドの父親役は実父でもあるマーティン・シーンなので、親子が親子として共演しています。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(株の知識は必要ありません)
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