【幸せへのキセキ】

半年前に愛する妻を失ったベンジャミン(マット・デイモン)は仕事を辞め、悲しみの渦中にいる14歳の息子と7歳の娘と共に郊外へ引っ越す。そこは閉鎖中の動物園で、敷地内には動物が暮らしていた。ベンジャミンは動物園の再建を決意するも、資金難が発生するなど悪戦苦闘の日々が続く。しかし飼育員や地域の人々に支えられ、少しずつ再建は進んでいき……。

シネマトゥデイより。

妻を亡くした上、仕事を辞めたところへ、息子が盗難で退学させられる。しかも、息子は妻を亡くしてから不気味な絵を書いてるようで、心のケアが必要という泣きッ面に蜂状態。

環境を変えるために引っ越しを試みるが、ある一軒の格安の家を買おうとすると、不動産業者の様子がおかしい。

コメディ映画なら買った格安の家に動物園がついていて、虎やクマにライオンがいるのに面倒を見なければいけないなんて騙された、でも、お金がないから住むしかないという展開でしょう。

しかし、この映画ではわかっていて買ってしまいます。

ほとんどおしゃまでかわいい娘のロージーの意見ですが、ベンジャミンも息子の心のケアにいいとか考えてそうな感じです。

犬猫ならともかく、

ライオンでは心が癒されないだろう

と思うんですけどね。

しかも、前のオーナーがなくなっていたせいで運営資金は全然足りず、ボランティアのような熱意のあるスタッフの責任感だけで成り立っているような状況。

コメディ映画ではないので自分が管理しなくていいとはいえ、維持管理するには動物園として再開するのが必要不可欠。

許可を受けるには色々な条件をクリアしなければいけないんですが、意外なことにこの辺はかなりアバウト。

どちらかというと、映画では目に触れない資金面の問題の方が大きく、仕事を辞めているので資金は減る一方で困窮しているはずなんですが、あんまり大変さに共感が出来ないんですよね。

天災で猛獣の柵が壊れそうになるとか、そういう予告を見て期待するような凄まじいトラブルもないので、働いている大人じゃないと共感しづらいかも。

結局、その動物園の再建よりも、息子のディランとのやりとりや、スカーレット・ヨハンソン演じる飼育員ケリーとの恋愛のようなものが主軸に。

ディランの話は定形な感じな上、特に大きな何かがあるわけではないので感動もなし。軽い日常みたいな印象。

ただ、ケリーとの恋愛は意味がわかりません。半年前に妻を亡くして凹んでいる男が、いまだに苦しんでいる息子がいるのになびくのかと。

まだ、ケリーがディランを救ってくれて、ベンジャミンの心の支えになって、ロージーにも好かれて家族になっていくとかならまだしも。

いくらはっきりした性格が好きと言ったって、その状況で女としてアピールするのはどうなのかと。

なんとなく否定的な流れになっていますが、まったりと観る分には派手じゃない分、観やすい映画だと思います。

映画というより、ほのぼの系の昼ドラに近いですけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(おしゃまなロージーが本当に可愛いです。)

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コメント

  1. ハレルヤン【創作ゲーム・小説あります!】 より:

    私もこの映画を観ましたo(〃^▽^〃)oとっても感動。 パーフェクトブルー観ました、アニメとは思えないスリルでびっくりしました。

  2. enta_mattari より:

    >ハレルヤン【創作ゲーム・小説あります!】さん
    コメントあいがとうございます。
    予告とは違う印象でしたが、良い映画ですよね。

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