OLのゆうこ(星野真里)はいいかげんな性格のユタカ(西島秀俊)と付き合っているが、ユタカには「みどりちゃん」という本命の彼女がいた。
シネマトゥデイより。
南Q太の漫画を原作にした作品。クズな男と断れない女の子の話で、話だけ聞くと男目線の勝手な話に思えますが、実際には女性目線の話。
西島秀俊演じるユタカは遠距離恋愛をしている彼女がいるにもかかわらず、ゆうこたちにも手を出す上、せこいタイプ。
しかも、自分の都合ばかりで、本命がいるからゆうこを本命にはしないくせに、他の男が手を出そうとすると、自分の女かのように振る舞う始末。
星野真里演じるゆうこにしても、自分のものにならないとわかっているのに、ユタカに固執して幸せになれない上、体を許しまくっている。
世間の評価では『好きなんだからしょうがない』という評価を得ていますが、それって基本的に女性目線の言い訳だと思うんですよね。
よく言われる『男の頭と下半身は別の生き物』とかいうのが男の勝手な言い訳なのと一緒で。
どんなに正当化しようと、単に
やりたかっただけなんでしょ?
と言いたくなる。その辺は貞操観念の問題なので、良いとか悪いとか言いません。個人的にはかっこ悪いと思いますが。
ゆうこに至っては、断れない性格が起因して、他の男にも迫られたら断れないため、体を許したり、相手をしてしまうし。
そのゆうこが自分を出せるようになる話なんでしょうが、観ている限りではそういう印象を受けず、ただのダメなカップルのダメ恋愛に見えて仕方がありません。
ただ、その根底にあるのは主役のふたりの演技力で、星野と西島の演技力なしでは本当の駄作になっていたと思います。
このふたりだからこそ、共感したり、イラつかせられたりすることが出来るんでしょう。ユタカなんて普通の役者が演じていたら、クズ男というよりも、ただのチャラい馬鹿で終わりでしょうし。
ところで裸になったら体当たりの演技が評価とか言われるけど、裸になったからって、演技力は変わんないですよね。
ちなみに星野真里が露出するのはクライマックスのみで、あとは下着までしか映りません。
オススメ度(10段階)……★★★★
(多分男にはわからない何かがあるんだと思います。)
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