【最強のふたり】


不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。

シネマトゥデイより。

いわゆる立場を超えたバディムービー的な作品。

ホラー映画だけが好きと思われがちで、ブログラムのランキングでもホラージャンルの1位なんですが、実はこういう映画も好きだったりします。

というか、こういう映画ってご都合だから嫌いという人以外で嫌いって人いるんですかね? 面白いとは思わないという人はいるんでしょうけど。

実話を脚色した作品で、全身ほとんど麻痺という大富豪がきれいごとを言わない若者を心を許し、若者の方もなんだかんだ言いながらも頑張っていきます。

あらすじだとドリスが凄くいい加減な人間で、日本で言えば生活保護を不正受給しているようなズルいタイプに見えますが、どうやら違う様子。もっとも、勤勉な性格というわけでもありませんけどね。

どちらかというと、言動はふざけていますが、根は真面目。相手に必要と思えば、真剣に対応します。

現実的に考えると、自分の将来や家族のためにも何とかしたいとは思っているけど、どうすればいいのかわからないというタイプなんでしょう。

だから、どうすればいいかわかってさえいればきちんとやりとげるし、わからないことは教えを乞う。

大富豪のフィリップの方はフィリップの方で、介護者が次々やめるのは気難しいせいに見えますが、実際には自分を『人間』として見ず、『障害者』として扱う人たちに苛立ちが隠せないだけ。

だからこそ、自分をからかったり、嫌な質問をしたとしても、

『障害者』ではなく、『人間』として相手をしてくれる

ドリスが気に入っていたんでしょう。

これが生来から障害を持っている人ならまたちょっと違うんでしょうが、健常者が途中で障害を持ってしまった場合、かなり大事な部分だと思います。

いままで当たり前に出来ていたことが出来なくなったり、思い通りに出来ないことの歯がゆさはたまらないと思います。

よく年をとり、うまく歩けなくなったり、物をつかめなくなったのを悔やんでいると、周囲は「年なんだからしょうがない」とか声をかけると思いますが、そうじゃないんです。

歩けないことや、つかめなくて落としたりしてしまうのを責めるのは酷ですが、本人にしてみれば、出来ていたことが出来なくなったことが悲しいんです。

それを悔やんでいるのに、「年なんだからしょうがない」って言われてしまうと、「あなたはもうポンコツなんだ」って言われているようなものです。

作中のドリスは障害に対して、不平を言うこともなければ、慰めもしない、ただ、そういうものなんだと思っている様子でした。自分に出来そうもないことははっきりそう断りつつ、結局やってましたしね。

真面目な言葉は真面目に聞き、大抵のことは笑い飛ばす。簡単なようでいて、難しいことですね。

障害を持った人に密に関わることってそんなにないと思いますが、誰でも老いは訪れるので、祖父母や両親、夫、妻、誰かが介護を必要とする日がくるかもしれません。

それまでには一度観ていただきたい映画です。

ちなみにラストにモデルとなったふたりの映像と、その後が説明されています。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★★
(一番びっくりなのは実話ということよりも、ドリスのモデルが黒人じゃなかったこと)

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