一流ファッション誌の記者を目指す、ニューヨーク在住の25歳、レベッカ(アイラ・フィッシャー)。何かしら理由を見つけてはショッピングに明け暮れる一方、地味な園芸雑誌の編集部で退屈な毎日を送る彼女は、キャリアアップを狙って転職活動を開始。ところが、ひょんなハプニングから経済雑誌の編集部に採用されてしまい……。
シネマトゥデイより。
何枚ものカードが限度額を越えて使えなくなってしまうくらい買い物に依存してしまっているレベッカ。
ファッション誌の記者を目指していたはずが経済雑誌の記者に採用されてしまうが、経済に対する知識なんてゼロ。
ただ、作品中でもそうですが、こういった素人の書く文章の切り口って面白いんですよね。経済に限らず、素人の自由な発想って、熟知している人たちでは想像すら出来ないことに興味を持ったり。
レベッカの場合、買い物をすることで安心を得ているんですが、お金は無限じゃない。現金がなくても、カードがあれば、買い物は出来るけど、それも無限じゃない。
それでも買い物をやめられないレベッカは、買い物をしては後悔を繰り返す。
そんなレベッカは、『グリーンスカーフガール』として、記事を書くことに。レベッカの比喩はいままで経済雑誌を小難しく感じていた層の興味をひき、勤めている雑誌の読者層を一気に広める程に。
やっぱりこういうアドバイスって、実際に経験した人じゃないと、心に響かないんでしょうね。
ステルスマーケティングやアフィリエイトをしている人の中には、これ買ったことないなとか、やってみたことないなって感じる人がいますが、やっぱりそういうのって響かないんですよね。
実際に買ってそうとか、やってみたと感じる人や、頑張って調べたんだろうなって人の提案だと買う気もしますけど。特に提供された素材だけとか、他人の文章丸写しだと興味止まり。そういうのって、なんとなくわかっちゃうんでしょうね。
やっぱり
自分の言葉で語る
って大事ですよね。
でも、レベッカの興味は経済ではなく、ファッションというのが面白いところ。クレジットの未払いで督促を受けている人のアドバイスなんて信じられませんよね。
結局、それがバレてしまった後のそれぞれの人々の価値観や、行動が本当に興味深い。
どう考えてもあり得ないシンデレラストーリーですが、表現を趣味や仕事にしている人にはぜひ見ていただきたい作品。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(あくまでテーマがいいのであって、主人公の言動に問題がないわけではありません)
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