カメラマンのセン(向井理)は、妹のスズメ(桐谷美玲)に付き添いパリへと旅行にやって来るが、到着するや一人で行動したいと主張するスズメはどこかに出掛けてしまう。置き去りにされて困惑していたセンは、ふとしたきっかけでパリ在住の日本人女性アオイ(中山美穂)と出会う。宿泊先もわからず妹と連絡も取れないセンはアオイに電話をかけ、その夜二人は食事を共にするが……。
シネマトゥデイより。
個人的には嫌いじゃないけど、世間的にはつまらない、とても退屈な作品。
リアルな感想を書くとすれば、
パリまで行って何やってんの?
という感じ。
中山美穂と向井理が台本通りに対談していて、違う場所で綾野剛と桐谷美玲がうっとおしいカップルを演じてるだけ。
はっきり言って、北川悦吏子は監督に向いてないんだと思う。かと言って、脚本家としても完全に過去の人だと思うんだけど。
下手に倒置法や繰り返しで成功しちゃったせいで、同じような演出しか出来ない感じ。
この作品も脚本と監督の二足のわらじを履いているけど、脚本が古臭く、演出もないようなもの。
向井理は素っぽいし、中山美穂演じるアオイにいたってはキャラクターがブレ過ぎ。
ある事情から男性に慎重なのに、会った初日に泥酔。家まで送ってもらう始末。
特に何かあったわけでもないのに、好意を寄せる。向井理はかっこいいし、対応もスマートだからわからなくもない。でも、それはアオイの言動としておかしい。
逆にそんな軽い女性なら、親友に男性を友人として紹介したことがないとか不自然過ぎる。
そして、何が一番ダメかと言うと、配役が誰でもいいと感じてしまう事。
アオイが中山美穂であり、センが向井理である必要がまったくない。アオイはややおとなしそうな感じであれば誰でもよく、竹内結子や長谷川京子、木村多江でも構わないし、センもかっこ良ければ、木村拓哉、玉木宏とかでも印象が変わらない。
極端なことを言えば、新人でも構わない感じ。単に話題性を考えたらこのふたりなわけで、北川悦吏子の力も関係がない。
なんだ、トーク番組作れば脚本もいらない分、製作費浮くねという結論に達しそうな作品でした。
改めて書きますが、こういう作りの作品は嫌いじゃないです。この作品が本当につまらない映画と言うだけ。
オススメ度(10段階)……★★
(向井理がカフェで働いていたというのは実話。)
『新しい靴を買わなくちゃ』Blu-ray[通常版]
コメント
観ていてそういう気がする映画ってありますよね・・作っている人の独りよがりの作品というか
映画に限らず、そういう作品は少なくないですね。
バラエティとか特に、こういうのが面白いんだろって思い込んでるのとか。
アマチュアならそれでもいいと思うんですが、ビジネスだと他の人たちを巻き込むから
大変ですよね。