【ミックスマシン】


本当の自分を出せず、気持ちを押し殺して生活している16歳のタエ(三枝万莉)は、学校でも家でも自分の居場所がない孤独な日々を送っていた。そんな中、町中でおかしな発明品の実験をしているミツル(沼澤貴宏)を見かける。難病の母親を救うために発明に没頭しているミツルの姿に、タエは自分との共通点を見い出し引かれていく。

シネマトゥデイより。

撮影当時、現役の専門学校生だった19歳の斉藤可奈子が脚本と監督をこなした作品。

専門学校東京ビジュアルアーツと短編映画館トリウッドが提携した『トリウッドスタジオプロジェクト第三弾作品 』の第1弾。

企画、制作、宣伝、上映までをすべて学生が実施するという特殊な企画ですが、はっきり言って厳しい。

どういう手法で行われたのか外部に対して検証されるわけじゃないから何とも言えませんが、なんとなく『ごっこ』っぽい。

上映はトリウッドが提携しているわけだし、学生だからプロのようにいかないのは仕方がない。

資金に関しても学生の企画で借金するとか、ローンを組むとかは悪影響しかないので、キャストや、セットにお金がかけられないのも仕方がない。

ただ、この企画は商業用の企画であって、何かのコンクール作品ではないんですよね。

にもかかわらず、

撮りたい作品を撮ってしまった

感が強い。

例えば、主演が誰もが知っているような俳優だとか、監督や脚本が有名な人であれば、撮りたい作品でも興味を持つ人はいると思います。

でも、この作品には主演の三枝万莉が雑誌やCMのモデルや、マイナーとはいえ、実写版の【魔法先生ネギま!】に出ていたのと、この作品の2年後には破産する元人気女優の真行寺君枝くらいしか出ていない。

むしろ、いまではメインキャストに名前のないエリカの方が良い仕事をしているかもしれません。ちなみに主演の三枝万莉は2012年に引退してしまいました。

監督も脚本も現役学生の19歳ということ以外、特に売りがない。

無料で読めるブログですら、誰ともわからない人の記事を読んでもらうのが大変なのに、お金をとって観てもらう商業映画ではより難しい。

にもかかわらず、この作品はとにかく暗い。ラストは多少元気が出る人もいるんでしょうが、そこまで見てもらえるかどうか。

何かのコンクールや、人気を得てからならともかく、そうでない場合はターゲットにする層を気にしなければ成功しようがない。

気にするというのは媚びるのとは違います。でも、この思春期をテーマにした作品のターゲットは思春期の若者のはず。そんな若者が終始暗い印象の映画を好んで観るとは思えないんですよね。

自分の場合、三枝万莉目当てで観ましたが、受けると思って作った映画と、結果的に受けた映画は違うということがわかっていない典型的な企画。

よくある小劇団やバンドの自己満足作品と同類。

現在、第4弾まで作られてますが、まともに企画意図組んでるのって第2弾の【アリーナロマンス】くらいじゃないかと。

オススメ度(10段階)……★
(新人でなければ、また違う撮り方になってたんでしょうけどね)

【ミックスマシン】詳細

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