とある地方都市にある芝崎高校。文化祭・ひいらぎ祭の前日に、恵(香椎由宇)、響子(前田亜季)、望(関根史織)の3人は途方に暮れていた。高校生活最後の文化祭のためにオリジナル曲を作って練習を重ねてきたのに、ギターの萌が指を骨折してしまったのだ。
シネマトゥデイより。
文化祭を控えた高校を舞台にしたガールズバンドもの。あらかじめ断っておくと、バンドで学校を救うとか、プロデビューを目指すといったメリハリの効いた
事件は一切起こりません。
トラブルらしいものはメンバーが骨折して、ペ・ドゥナ演じる留学生のソンがボーカルとして加入するくらい。
しかも、普通の映画だと美しい歌声に魅せられて加入させたメンバーが、他のメンバーを引っ張っていくのが一般的。
しかし、このペ・ドゥナの歌が下手。もちろん、韓国人が日本の歌を歌っているので、そこはしょうがないところです。むしろ、当時にしてみれば、頑張ってるんじゃないかと。
監督の山下敦弘は、何故わざわざペ・ドゥナをメインに据えたのか不思議です。元々は留年した中島田花子が主役だったのに、彼女は脇役になっているんですよね。
結局、バンドはペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear)という現在で考えれば、なかなかのメンバーなんですが、2005年の作品なのでかなり地味。
松山ケンイチがたどたどしい韓国語で告白していたり、小出恵介がチョイ役で出てるのは面白かったですけどね。
というか、骨折したメンバーのギターの萌がシンガーソングライターの湯川潮音なので、歌声が綺麗で笑ってしまいます。
映画自体、あらかじめ断った通り、たいした事件は起こらないので、文字通り、まったりとした時間が流れ、人によっては退屈に感じると思います。
ただ、この映画が目指しているのがリアルな青春群像劇であれば、間違ってはいない。
もっとも、それが『映画』として正しいのかは人それぞれですけどね。
個人的には、せめてクライマックスのライブの前に思いを語らせるとか、なんかもうひと押しが欲しかった気がします。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(娯楽を求めているなら、多分つまらないです)
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コメント
「ハイ!ハイ!ハイ!」って返事だけで
かなりハマって笑った記憶がありますよ^^
ドゥナさんの魅力は、間の良さにありますよね。
enta_mattariさんが仰るように、まったり!
そこがまた、可愛いと思える映画でしたよね。
>kitacoさん
コメントありがとうございます。
あれは、適当に返事をしてしまうという
事自体が設定されていたみたいですね。
【グエムル】や【空気人形】とはまた違う
良さですね。