見た目が暗く周りから「貞子」と呼ばれる黒沼爽子(多部未華子)は、クラスになじめないでいた。しかし、その外見とは裏腹にけなげで純粋な彼女に、誰からも好かれるクラスの中心的存在の風早翔太(三浦春馬)はひそかに好意を抱いていた。風早の言葉を励みに、爽子は徐々にほかのクラスメートたちと打ち解けるようになっていく。
シネマトゥデイより。
椎名軽穂の同名コミックの実写映画化。レビュー済みだと思ったら、書いてませんでした。
ここ数年、少女マンガ原作の恋愛映画がたて続いているような気がしますが、その中でも安心して観れる作品。
他のは暗かったり、リアルだったり、ややどんよりする要素があるか、恋愛というのはどうかと思う程度で終わってしまうものが少なくない。
この作品も主人公の爽子はクラスメイトに避けられているんですが、すごく健気で守ってあげたくなるような性格のため、嫌な空気を感じさせません。
むしろ、わかってないだけですが、おそろしくポジティブさを感じさせます。
ただ、外見は貞子なわけで、本来なら怖いんでしょうけどね。そんな爽子とクラスの人気者である風早の出会いから、お互いの気持ちをわかりあうまでを描いてます。
もっとも、原作を読んでいるファンには微妙と思うところもあるのが事実。
爽子役の多部未華子。映画単体で考えれば、別に悪くはないんですが、とても『貞子』に見えないんですよね。テレビドラマ【ヤマトナデシコ七変化】でスナコ役を演じた大政絢の方がまだしっくりくるかもしれません。
また、尺の問題もある上、盛り込まないといけないイベントが多いため、
詰め込み過ぎ
の感が強い。最近では許容されがちな2部作にすれば良かったのかもしれませんが、公開当時はまだ2部作は敬遠されがちだったので、難しかったんでしょう。
2部作やシリーズにすると、キャストの人気が持続しているかも不安定ですしね。
制約が厳しい中、頑張った良作だと思います。
個人的にはちょっとしたきっかけで、ちづやあやねと仲良くなり、ある出来事を越えて親友と呼べる仲になっていく流れが大好きでした。
大袈裟なことではなく、ほんのちょっとした事で、わかりあえるっていうのがいいよなあって。
原作も面白いので、ぜひ原作も読んでいただきたい。個人的には竜とちづを応援しています。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(この頃の夏菜は良かったんだけどなあ)
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コメント
確かに映画一本には詰め込まざるを得ないですが
この作品は登場人物の心の距離や人間関係が徐々に変わっていくのが最大の魅力なのでそこは残念かなと
しかし君に届けはアニメ版がとてもできていた
そしてぱっと見ヤンキーではあるやのちんとちづがいい子すぎていい子すぎて
>ジョージさん
コメントありがとうございます。
実写だと連ドラ向きですからね。
アニメ版も好きですよ。
やのちづは初出が本当にヤンキーっぽい。
やのちんとかしばらくビッチっぽかったしw