妻・榛名(宮崎あおい)の出産を間近に控えた内科医の一止(櫻井翔)は、一層仕事に励んでいた。
そんな折、大学時代の同期で親友のエリート医師辰也(藤原竜也)が本庄病院に赴任してきて一止を喜ばせる。
だが、彼は勤務時間が終了するとすぐに帰宅し、時間外の呼び出しにも全く応じない辰也の医師としての態度が理解できず……。
シネマトゥデイより。
結局、本庄病院に残った一止。
前作ではすごくダサいし、コミュ障っぽさが半端なかったですが、なぜか突然あか抜けてます。
病院はビジネスを優先して、ベッドの回転率を上げたり、利益を上げるように強調してくる状況に。
そんな中、旧友の辰也が本庄病院に赴任してきて喜びますが、一止の知っている辰也とは思えない言動ばかり。
通常、主治医は時間外でも連絡がつくようにしているし、勤務時間を超えても何かあれば残業するのが一般的。
もちろん、そんな働き方が正しいかどうかという問題はありますが。
実際、本作の前半はそれがテーマのようです。
一止と辰也は大学時代に将棋部に所属していて、辰也は後輩の如月千夏と結婚しているはず。
どうやら辰也が定時で帰るのも、勤務時間外に電話に出ないのも、妻の千夏に起きた出来事が起因しているらしい。
医者とは何なのか
を考えさせるテーマですね。
後半は古狸先生こと、貫田のストーリー。
原作だと古狐先生こと内藤のことですが、映画では設定が変わっています。
正直、後半のストーリーに関しては、結局医者が患者にできることという前作と被る感じ。
そこに一止と榛名、貫田と千代、辰也と千夏といった3組の夫婦それぞれのつきあい方を描いたという印象。
ただ、後半の解決方法が無茶過ぎて、フィクションとしても酷いなと思いました。
全体的に医療に関する問題提起とヒューマンドラマとしては良質なだけにちょっと残念。
糖尿病患者として佐藤二郎が出てくるエピソードもあるんですが、利益のためにベッドの回転率を上げなければいけないという問題のためだけだったんでしょうね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(問題提起が詰め込まれ過ぎてるけど、減らしたら半端になりそう。)
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