東京の大学を受験すべく、大きな夢に向かってひたむきに突き進んでいる紗枝(新垣結衣)と、漁師としての家業を継ぐため、水産高校に通う康平(生田斗真)。互いを思い合う中、やがて二人は紗枝の上京をきっかけに遠距離恋愛を始めるが、故郷に残った康平は、都会の暮らしを通して美しさが増していく紗枝との別れを選ぶ。
シネマトゥデイより。
一青窈の『ハナミズキ』をモチーフにした作品で、大学受験を控えた高校3年からの10年を描いています。
正直、演技とか、作品の質とか以前に
生田斗真ってかっこいい
が先に来てしまう。別にファンなわけではないんですが、役の性格とか合わせたら、そりゃモテるだろうなと思っちゃいました。
主演の新垣結衣も可愛いんですが、東京に出て、垢抜けていってしまう感じがリアルな地方出身者という印象を強く受けます。
また、新垣結衣の大学の先輩役で登場する向井理がまたかっこいい。バーテンだったはずがスカウトされて、いまや人気俳優なだけあります。
それにしても、なんでこう映画の中でカメラマンを目指す人ってかっこいい配役なんですかね。【ただ、君を愛してる】でも映画は玉木宏、ドラマは松田龍平とか。
そんなキャストのビジュアル面ではかなり素晴らしい作品だし、【涙そうそう】の土井裕泰監督と吉田紀子脚本で安定した作品なんですが、さすがに詰め込み過ぎ。
内容的にはそうでもないですが、10年を2時間にまとめているので、ポンポンと時間が跳んでいきます。
おかげで20分くらいで初キスだし、60分辺りで寝てしまうことに。もちろん、そういう見せ方もアリだとは思うのでいいんですが、2部作になってもいいから、もうちょっとじっくり観たかった。
リアルを狙い過ぎた中盤までの閉塞感と、中盤からの紗枝NY編のギャップが激しく、あくまで個人的な印象ですが、別れるまでの前編、その後の後編に分かれていた方が感情移入がしやすそう。
ただ、クライマックスからラストまでのくだりは、フィクションと割り切れるかどうかで評価が大きく分かれてしまうと思います。
作品としての展開と考えればベタですが、ちょっとそれはどうかなと。
また、エンドロール後に映像があるんですが、人によって解釈が違うようです。ネタバレしてしまうので、気になる方はご自分の目で確認してみてください。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(しょうがない気もしますが、色々と唐突に感じることが多かったのでやや下げ気味)
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