サッカーワールドカップ。アメリカチームは試合に勝利し、意気揚々と帰国の途へ。
しかしチームのメンバーを乗せた飛行機がエンジントラブルにより墜落してしまう。
15人が一命をとりとめるも、漂流した先は無人島であった。
キャプテンのスリムとサブキャプテンのアンディの2人をリーダーとして生活していくが、
全員で助けを待とうとするスリムと、人数が減ってでも助かる道を選ぼうとするアンディの間に亀裂が入り始める。
更にチームメイトの裏切りが発覚し、メンバー同士が対立し…。
シネマトゥデイより。
何気に多い【蠅の王】をモチーフにした作品。ワールドカップのブラジル戦に勝利したアメリカチームの乗った飛行機が墜落し、無人島に漂着。
なんとか生き残った15人だったが、食料も水もほとんどなく、島には動物や、食べられる植物もない様子。
当然ながら電波塔もないので、携帯電話も通じない。
けが人のために水を使うかという議論が起きた辺りからきな臭い雰囲気になっていき、対立が始まっていくという流れ。
生き残りをかけた戦いとは言っても、
積極的な殺し合いで数が減っていくというわけではなく、
病気や怪我、自殺、アクシデントという感じで人数が減っていく展開です。
設定された状況にやや疑問が残るものの、意外と面白い。
さすがにワールドカップで勝つようなチームの乗った飛行機が墜落して、機体の残骸が残っているのに何日も救助がやって来ないというのは不自然だと思うんですよね。
また、島が完全に無人島で周囲に動物がいないため、何もとれないような演出なのに、何故かサメがいたり。
さらに酷いのが島の中には戦時中のものらしい罠があり、いまだ生きているんですよね。こんな孤島に戦略的価値なんてなさそうなんですが。
しかも、その罠に仲間がひっかかったにもかかわらず、その後も平然と走り回るんですから、肝が太い連中です。
もっとも、激しい殺し合いをするでもないし、登場人物もサッカー選手ではあっても格闘のプロということもない素人なので、温いと感じるかもしれませんが、それがかえって面白い。
派手な殺し合いも非日常的で良いですし、天才的な駆け引きもかっこいいなとは思うんですが、こういう登場人物の言動が理解できるのも良いんじゃないでしょうか。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(不自然と書いてはいますが、見ている間はほとんど気にならないと思います。)
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