【プラダを着た悪魔】


別な用事で行ったGEOでレンタルしてたので、なんとなく借りてみました。パッケージとイメージだけで、てっきり【メリーに首ったけ】とか、【ラッキーガール】みたいなセクシーコメディか、もしくはもっさい田舎娘が運任せでセレブになってメリル・ストリープ演じるおばさんに対して下克上するような話かと思ってました。

で、実際観てみたところ、まあ、後者は当たらずとも遠からずな感じがなくもないですが、どちらかと言えば、社会人というか、プロの仕事の現場を見せつけるような映画でした。

あらすじをカンタンに書くと、ジャーナリスト希望のアンドレアがやっとのことで就職したのは、ファッション誌【RUNWAY】の編集長ミランダのアシスタントだった。

それは世界中の女性が憧れる職業だったが、オシャレにまったく興味のないアンドレアにとって、ミランダの要求は常にハイレベル。その上、プライベートな時間にも携帯が鳴り、理不尽なまでの指令が下る。

先輩アシスタントのエミリーや、ファッションディレクターのナイジェルに助けられ、ミランダにも認められるようにはなったが、代わりに失ったものは大きかった……。

ファッション誌の編集部の現実を、ディフォルメはしているものの

案外リアルに描いて

います。ヴォーグの編集アシスタントをしていた原作者ならではなのかもしれません。

そのおかげもあって、台詞の一つ一つに重みが感じられ、いまどきの職につくための勉強をせず、憧れだけで会社を選んでしまう人や、すぐに挫折してしまう人には厳しい作品になっています。

昔、自分もこんなやりとりをしたことがあります。(編集希望で入ったんだから、事務仕事を覚える必要ないですよねという会話後)

  • 自分「へえ、で、どんなことしたいの?」
  • Aさん「記事書いたり、編集したり、色々やりたいです」
  • 自分「じゃあ、パソコンとか使えるんだ。Mac?」
  • Aさん「いえ、使えません」
  • 自分「ん? じゃあ、編集の勉強とかは?」
  • Aさん「してません」
  • 自分「文章は普段から書いてるの?」
  • Aさん「いえ」
  • 自分「……何しにきたの?」
  • Aさん「入って覚えるつもりです」
  • 自分「……」(会社は学校かよ……)

一般的な仕事(例えば販売業とか、資格のいらないような事務とか)なら構わないと思うんですが、いわゆる専門職って本当に入りたければ最低限必要な勉強はするべきだと思うんですよね、仕事なら。

この作品の主人公アンドレアも、壁にぶち当たります。その時、彼女は「努力をしてもミランダに認めてもらえない」とナイジェルに泣きつくのですが、ナイジェルはそれをつき離します。

「慰めてなんかやらない。君は努力なんかしていないんだ。君のついている仕事は世界中の女性の憧れなんだから、代わりなんかいくらでもいる。認めてもらいたいなら、認めてもらえないことを嘆くのではなく、どうすれば認めてもらえるか考えろ」

そんな感じのことを言っていたと思います。実際、作品を観てもらえるとわかるんですが、プロ意識の強い職業では共感する部分が多いと思います。

巷では新入社員が研修中なんじゃないかと思いますが、壁にぶち当たったときに観て欲しい映画です。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(業界モノとして観ても普通に面白い)

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