古いしきたりに縛られている閉鎖的な村に、ヴィアンヌと、その幼い娘がチョコレートショップを開く。
しきたりによって禁欲を強いられている村人たちは、母娘となるべく関わらないようにしていたが、彼らもそれぞれ悩みや問題を抱えていた。
ヴィアンヌの真摯な態度や、チョコレートのほろ苦さや甘さに村人たちは少しずつ心を開き始めるのだが、そこへヒッピーの集団が流れ着き、新たな問題が発生してしまう。
そんな時代を感じさせる作品。
ヒッピーとか、ファッションのスタイルでしか認識されない気がしまが、日本のヒッピーとはちょっと違うので、違和感を感じるかもしれません。
日本だとレゲエみたいな格好で、ビートルズ聴きながらドラッグをやるみたいなイメージ持たれがちなので。
ただ、この映画、一部ではかなり酷評されています。
ハリウッド映画がハッピーエンドやサクセスストーリーに固執するように、フランス映画はストーリーの起伏より、一貫性にこだわる感があるので、まったりしがち。
その上、カバージャケットに主役クラスで出ているように見える
ジョニー・ディップの登場シーンは、思ったよりも少ない
です。
出てくるのが中盤から後半にかけてなので。酷評の大きな原因はジョニー・ディップの登場シーンの少なさみたいですけどねw
しかも、この映画のパッケージ、ジョニーディップの扱いが大きいこともそうですが、説明文(裏のあらすじ)にも騙されます。
ジャケット裏のあらすじを読むと、ミステリアスな感じの母娘がチョコレートを使って、みんなに幸せの魔法をかけるという感じのファンタジックな作品に思えます。
でも、パッケージのジョニー・ディップ同様、チョコレートショップを営んでいる母親が、自分の経験や知識、思想を駆使して問題解決の手助けをする話なので、ファンタジーは欠片ほどもありません。
ここまでの文章読むと、それってつまらないんじゃないの?と思われそうですが、ラブコメや、昼メロのような激しい紆余曲折がないとという人や、恋愛映画が苦手という人でなければ、楽しめる映画です。
チョコレートがイメージされて、『観れる』映画でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(バレンタインに観る映画としての評価)
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