あさのあつこ原作の児童小説の実写映画化。児童小説というと、時期的に【ハリーポッター】に重なるため、ハリーの人気に便乗しての作品かのようですが、やっぱり国民性の違いが現れています。
どちらも天才肌な主人公なことに変わりありませんが、やはりハリーは欧米の作品らしく、主人公がなんとかしてしまうのに対し、日本の児童向け作品は書いている世代が和を尊ぶ世代なので、主人公が仲間を信頼することで困難に立ち向かう傾向が強いですね。
ざっとしたあらすじ。
中学入学を期に祖父の住む岡山に引っ越してきた原田巧。巧はピッチャーとして大人顔負けの素質を持っているのだが、他人を寄せ付けない孤独な面も持っていた。
そんな新しい土地へ引っ越したばかりの巧は、キャッチャー経験者で自分のファンだという永倉豪と出会う。小学生時代の巧の相方は、巧の球をとるのに半年かかったが、豪はその日のうちに捕球に成功し、二人はバッテリーを組むことになった。
春休みも終わり、中学に入学したふたりは仲間たちとともに野球部へと入部する。しかし、そこで待ち受けていたのは楽しい野球ではなく、徹底した管理野球だった。
そんな感じで、病気の弟、弟を大事に思うあまり、巧に辛くあたる母親、先輩のいじめなどを絡めながら進んでいくのですが、観ているとどことなく、窪塚主演のピンポンを彷彿とさせます。
にしても、観てて感じたのが、いまの子たちってこんななのか? という感じ。いじめの方法が結構陰湿だったり、中学に入ったら塾三昧みたいな。とても台形の面積を出す方程式をならっていない世代とは思えない。本当に大変そうですよね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(普通に面白いと思う)
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