年末から年始にかけて観た映画の一本なんですが、どうしたものやらな映画でした。しょっぱないきなりベッドシーンから。で、裁判を通して主人公で作家の村尾菊治と、人妻入江冬香の関係を語っていく流れでした。
恋愛小説家の村尾菊治は処女作で脚光を浴びながらも、いまでは過去の人となり、講師や雑誌のアンカー、ゴーストライターとしてしか執筆を出来なくなっていた。
そんなある日、元編集者の紹介で入江冬香と出会う。彼女は学生時代から村尾のファンで、大和撫子という言葉が似合うような女性であった。
村尾は彼女に強く心惹かれ、人妻だと知りつつも、不倫関係に陥り、お互いに深みにはまっていってしまう。ふたりはその後も遠距離にも関わらず、京都で逢引を続けていたのだが、冬香の夫が東京に転勤したことで、さらに関係に拍車がかかっていった。
心だけでなく、物理的な距離も縮まったことで、冬香は村尾を激しく求めるようになっていく。しかし、それと反比例するように夫との関係には溝が出来ていき、それは肉体関係を拒むまでになっていた。
やがて、冬香は村尾との行為の最中に「首を絞めて殺して」と口走るようになり、村尾も彼女の言葉に戸惑いつつも首に手をかけ、達するようになっていく。だが、ある日、いつもと同じように首に手をかけていた村尾は、そのまま手に力を込め、冬香を殺してしまう。
何故自分が彼女を殺したのか理解出来ないまま、村尾は自分の罪を通報する。裁判はマスコミが注目する中、進んでいき、様々な人たちにとっての冬香が語られていく。
村尾は裁判が進むに連れ、彼女とした約束が気になっていた。ふたりの子供である『小説』を村尾はどうするのか?
その昔、【失楽園】というやはり不倫モノがヒットしたわけですが、この作品も不倫モノでヒットしていることを考えると、世の中そういう願望が強いのか? とも思います。自分も何故かバツイチの人ばかりにモテるという不思議な時期がありましたが、なんだかちょっと不安になります。
たまにあるずっと見守る純愛というのも違う気がするんですが、昼メロ推奨というのも厳しいです。出来れば、夜9時から10時くらいに流せるくらいがちょうどいいですねw
さて、この映画のCMで「あなたは、死にたくなるほど人を愛したことがあるんですか!」って叫ぶんですが、多分これが理解できる人って
独占されたい人だけ
だと思うんですよね。正直苦手です。でも、そんなことを叫んでいる豊川悦司演じる村尾はカッコイイと思います。
ただ、原作にないのに長谷川京子演じる女検事織部が上司の佐々木蔵之介と関係持ってたりするのは必要だったのか謎で仕方がありません。
なんだかんだ言って、不倫とか、猟奇殺人とか実際にはしづらいことって興味はわくからヒットするんでしょうね。実際にしたいかは別として。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(つまらなくはないけど、一人でひっそりと観た方が良いとは思う)
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